お知らせ
2009年2月4日掲載
●解説します!「脂質異常」

  脂質異常(高脂血症)は、血液をドロドロにして動脈硬化を促進し、血液の流れを滞らせます。

  自覚症状はほとんどありません。健康診断の血液検査で見つけられます。血清中の総コレステロール値、HDLコレステロール値、中性脂肪値(トリグリセリド)が異常数値を示すと脂質異常と診断されます。
  そのまま放っておくと心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などの原因となる動脈硬化などを引き起こします。
 

●脂質異常とは?中性脂肪とは?コレステロールとは?
 脂質異常とは、血液中のコレステロールや中性脂肪が多くなった状態です。
  いわゆる血液ドロドロの状態です。
●中性脂肪
  生命活動を支えるエネルギー源です。過剰になると、LDL(悪玉)コレステロールの増加、肥満、脂肪肝の原因になります。
●HDLコレステロール
  からだの余分なコレステロールを肝臓に運ぶ、善玉コレステロールです。
この状態を放置したり、
肥満や高血圧、高血糖が加わると・・・
  コレステロールが血管の内側にくっついて血管を狭くし、スムーズに血液が流れなくなってしまいます。
  動脈硬化です。

●恐ろしいのは、動脈硬化の合併症です
  動脈硬化がどこで起こるかによって症状は異なりますが、いずれも自覚症状はあまりありません。脳動脈(脳梗塞、脳出血)、脳膜動脈(眼底出血)、冠動脈(狭心症、心筋梗塞)、大動脈(大動脈瘤)、腎動脈(腎硬化症、腎不全)、抹消動脈(閉塞性動脈硬化症)など、気づいたときには手遅れになる場合もあります。
  そうなる前に今から、コレステロールをためない生活習慣を、身につけましょう。

●コレステロールをためないための3か条
@ 今日から絶対、禁煙です!
A 外食は単品よりも定食タイプのメニューを選びましょう
B コレステロール値を下げる食品を積極的にとりましょう
海藻類、きのこ、玄米、いも類などの食物繊維は、腸からのコレステロール吸収を抑えます。
ホウレンソウ、ニンジン、ピーマンなど緑黄色野菜に含まれているビタミンAは、変性LDLを作る活性酸素の害を防ぎます。
いわし、あじ、さばなどの青魚に含まれているEPA・DHAは、コレステロールや中性脂肪を減らす働きをもっています。

●こんな場合は・・・
中性脂肪が高い場合  
飲酒量を減らしましょう
甘いものを控えましょう
夜遅くには食べないように
脂っこいものは控えましょう
LDL(悪玉)コレステロールが高い場合
  
肉を減らして。魚や大豆類を増やしましょう
週に食べる卵は、3個以下にしましょう
緑黄色野菜や海藻類を多くとりましょう
ストレスを少なくしましょう
HDL(善玉)コレステロールが低い場合
  
脂肪の少ない肉を選びましょう
大豆類を過剰にとらないようにしましょう
適度な運動習慣を身につけましょう
禁煙をしましょう


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