お知らせ
2009年6月4日掲載
●「健康日本21」・・・F糖尿病・循環器病・がん

  糖尿病は生活習慣病の一つで、今から50年前(昭和35年)ごろまでの日本では、糖尿病は少ない病気と考えられていました。なぜ近年急激に増えてきたのでしょう?そのカギを握るのが、現在の生活習慣なのです。
  外食産業、車社会、歩く機会の減少、さらには慢性疲労・睡眠不足、ストレス、テレビ・電子・コンピュータ社会、一人暮らし、コンビニ・ファーストフードなどなど、さまざまな生活や社会の変化が、我々日本人に大きな問題を投げかけてきました。
  実は日本人は、遺伝的、体質的に、糖尿病をはじめとする生活習慣病になりやすい民族だということがわかったのです。
  生活習慣病を予防できるのは、自分だけです。

  なお、当組合では生活習慣病やがん対策も含めた を実施しています。年に一度は健診を受け、ご自身のからだをチェックしましょう。


●「糖尿病」と、その予防は・・・
  「インスリン」というホルモンの減少・低下により、からだを動かすエネルギー源となるブドウ糖が、必要としている細胞の中に運ばれなくなって、血液中にあふれてしまう病気です。
  今までに一番重かったときの体重が重い人ほど、糖尿病にかかりやすいことがわかっていますので、まずは肥満を防ぐことが糖尿病予防の第一歩です。
  肥満を防ぐには「食生活」の見直しが大切です。まずは2つだけ覚えましょう。
  @早食い、ながら食いは食べすぎます。
  A好きな飲食品、よく口にする飲食品のカロリーを知りましょう。
●「脂質異常(高脂血症)」と、その予防は・・・
  脂質異常というのは、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)が、多過ぎる病気です。血液がドロドロになって動脈硬化を促進し、血液の流れを滞らせます。痛くもかゆくもないので放っておくと、心筋梗塞や脳梗塞の発作を起こし、やっと重大さに気づく恐ろしい病気です。
  「コレステロールの多い食品」を気にするよりは、「体内のコレステロールを増やす食品」(チョコレート、乳製品、ポテトチップスなど)を控え、「体内のコレステロールを減らす食品」(豆腐、野菜、海藻、果実など)を積極的にとりましょう。

●「がん」と、その予防は・・・
  がん=悪性腫瘍(悪性新生物)とは、他の組織との境界に侵入したり、あるいは転移し、からだの各所で増大することで宿主の生命を脅かす腫瘍です。
  がんは、予防することができる病気です。
  WHOによると、禁煙、健康的な食生活、適度な運動により、悪性腫瘍による死亡のうち40%は予防可能であるとされています。
  特に喫煙は予防可能な死亡の最大の原因で、肺がんの80〜90%をはじめ、喉頭、食道、膵臓、肝臓、子宮頸部、骨髄性白血病など16種類のがんが喫煙に起因する・・・つまり、禁煙で予防できると評価されています。


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  「健康日本21」では、2000(平成12)年に9分野79項目において、2010(平成22)年の目標数値等を設定しています。また、2007(平成19)年には中間評価も行っています。

健康日本21「糖尿病・循環器病・がん」
参考値 中間実績値 目標値
糖尿病検診受診後の事後指導の推進
(糖尿病検診における異常所見者の事後指導受診率)
  (参考値:平成9年糖尿病実態調査)
男性 66.7% 74.2% 100%
女性 74.6% 75.0% 100%
糖尿病有病者の減少
  (参考値:平成9年糖尿病実態調査)
  (推計値:上記生活習慣の改善をした場合)
糖尿病
有病者数
690万人 740万人 (推計値)
1,000万人
糖尿病合併症の減少
  (参考値:1988年日本透析医学会)
糖尿病性
腎症
10,729人 13,920人 11,700人
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の該当者・予備群の減少(40歳〜74歳)
  (参考値:平成16年国民健康・栄養調査)
男性 1,400万人 (2012年)
10%以上の
減少
(2015年)
25%以上の
減少
女性 560万人
脂質異常(高脂血症)の減少
  (血清総コレステロール値240mg/dl以上の者)
  (参考値:平成9年国民栄養調査)
男性 10.5% 12.1% 5.2%以下
女性 17.4% 17.8% 8.7%以下
がん検診の受診者の増加
  (各がん検診と人間ドック受診者の合計)
  (参考値:平成9年健康・福祉関連サービス需要実態調査)
胃がん 1,401万人 1,777万人 2,100万人
以上
子宮がん 1,241万人 1,056万人 1,860万人
以上
乳がん 1,064万人 842万人 1,600万人
以上
肺がん 1,023万人 1,100万人 1,540万人
以上
大腸がん 1,231万人 1,432万人 1,850万人
以上
※「中間実績値」の黒字は目標値に向かって順調に向上している値、青字は低下している値。
※財団法人健康・体力づくり事業財団「健康日本21、2010年での到達の目安」より、一部抜粋。


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