2010年6月30日掲載 |
●みんなで気をつけよう!職場で家で「熱中症対策」を!
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高温多湿な環境下において、体内の水分および塩分(ナトリウム等)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして、発症する障害の総称が「熱中症」です。 めまい・失神、筋肉痛・筋肉の硬直、大量の発汗、頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感、意識障害・痙攣・手足の運動障害、高体温などの症状が現れ、死亡に至る危険も伴います。 平成21年7月の熱中症による救急搬送人員は全国で5,294人、うち死亡者8人が含まれています。(総務省「平成21年7月の熱中症による救急搬送の状況」より) |
熱中症予防には、「水分」&「塩分」の補給! 夏場の暑いときは汗によって水分が失われます。この量は、多いときには 1時間に1リットルに及ぶこともあります。こまめな水分と塩分の補給は欠かせないということです。 しかし、ここで注意したいのは、お茶や水などを飲んでいても、塩分を取らなければ「熱けいれん」や「熱射病」を起こすことがあるという点です。「熱射病」は「熱中症」の中でももっとも深刻な場合です。 この「熱けいれん」や「熱射病」を防ぐための塩分摂取にはスポーツドリンクを利用するのがもっとも手軽な方法ですが、これはあくまでもスポーツ選手用なので塩分や糖分が高めです。一般的に利用するときは2倍以上に薄めるとよいようです。 また、麦茶と梅干の組み合わせもおすすめです。麦茶500mlに対し、梅干1個程度をおいしくいただきましょう。 |
■生活習慣と熱中症 睡眠不足、体調不良、前日等の飲酒、朝食の未摂取等が熱中症の発症に影響を与えるおそれがあります。 暑さへの耐性は体調によっても変わってきます。 体調が悪いと体温調節能力が低下します。また、胃腸障害で食欲が低下したり、下痢があると脱水傾向となり、熱中症になりやすいので注意が必要です。 |
■注目してみよう!暑さ指数「WBGT温度」 WBGT(湿球黒球温度)とは、人体の熱収支に影響の大きい湿度、輻射熱、気温の3つを取り入れた指標で、乾球温度、湿球温度、黒球温度の値を使って計算します。
また、日本体育協会において「熱中症予防のための運動指針」が取りまとめられているなど、運動時においても活用されている指標です。
日本体育協会(1994) 熱中症予防のための運動指針より
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● 環境省 熱中症予防情報 ● | ||
熱中症予防情報サイト (環境省) 熱中症などに対する注意を促すことを目的に暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)、熱中症患者速報、熱中症への対処方法に関する知見など熱中症関連情報を提供するサイトです。 携帯でアクセスできる「今日明日の暑さ指数」「暑さ指数速報」も便利です。 |
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