お知らせ
2010年7月2日掲載
●「食中毒」に、気をつけましょう!

  高温多湿の日本の夏・・・食中毒にもっとも気をつけたい季節がやってきました。

  食中毒にならないためには、食品の「冷却」「乾燥」「加熱」、調理場・器具の「清潔」「消毒」、そして調理および食事の前の「手洗い」の徹底です。
  また、賞味期限の表示等に頼らない、安全を見極める知識も大切です。

つけない、ふやさない、いかしておかない!
●買い物
 ・商品の回転が早く、衛生管理の徹底した店で、新鮮な食品を見極めましょう。
 ・生鮮食品は、買い物の最後に購入し、できるだけ早く帰りましょう。
●保存
 ・要冷凍、要冷蔵の食品は、帰宅後すぐに冷凍庫・冷蔵庫へ入れましょう。
 ・庫内での食品の長期保存は避けましょう。(低温で増殖できる食中毒菌もいます。)
 ・扉の開閉には気を配りましょう。(庫内の温度が上がると菌の増殖が始まります。)
●調理前
 ・食材は洗えるものは流水でよく洗いましょう。
 ・手、まな板、包丁など調理器具はこまめに洗い、熱湯消毒をしましょう。
 ・複数の食材を扱うときは同じまな板を使わないようにして、二次感染を防ぎましょう。
●調理中
 ・食材は直前まで冷蔵庫で保管しておきましょう。
   (室温に長時間放置しておくと、眠っていた菌が増殖を始めます。)
 ・食品の中心部まで、75度で1分間以上加熱しよう!これでほとんどの食中毒菌は死にま
  す。
●食事
 ・できるだけ作り立てを食べる。
 ・作り置きのものは、必ず冷蔵または冷凍保存し、食べるときには必ず十分にあたためる。
●食後
 ・調理器具や食器などはできるだけすぐに洗い、調理台や三角コーナー、シンクなども毎日
  洗浄し、清潔な状態に保つ。
 ・残った料理は手をつける前に分けて、必ず冷ましてから冷蔵庫へ。ラップで包むのも忘れ
  ずに!

食中毒を引き起こすのは・・・
●感染型──サルモネラ、カンピロバクター等
  細菌に汚染された食品を口にすることで、生きた菌自らが食中毒を引き起こすものです。腸管にたどり着いた菌が腸管内でさらに増殖し、腸管組織に侵入して組織を壊し、炎症を起こします。この結果、腹痛や下痢などの症状が現れ、ひどくなると血便が出ることもあります。
●生体内毒素型──腸炎ビブリオ、病原性大腸菌等
  菌が腸管内で作り出した毒素により発症します。菌によって作り出す毒素が異なり、症状も様々ですが、主に腹痛、下痢、発熱などが見られます。
●毒素型──ボツリヌス菌、黄色ブドウ球菌等
  食品内であらかじめ細菌が増殖し、産生した毒素を経口摂取することで発症する中毒で、感染ではありません。中には神経毒作用を持つ毒素を作り出すものもあります。

食中毒にかかったときは・・・
●早めの受診!
  食中毒は、時には死に至ることもありますので、軽視は絶対禁物です。重症化する前に早めに医療機関へ行くようにしましょう。
  なお、受診する際には、原因と思われる食品やおう吐物、便などをビニール袋などに入れて持参すると、診断の際の重要な手がかりになります。
●ご家庭では
  食中毒を起こし、下痢やおう吐を繰り返した身体は、水分が不足し、脱水症状を起こしやすい状態にあります。看病される方は水分補給と適当な塩分、糖分など の補給に気を配ってあげてください。スポーツドリンクなどを上手に活用するのも一つの方法です。
  また、おう吐がある場合は、吐きやすい体位をとり、窒息しないよう留意しましょう。
  なお、下痢止め薬は場合によっては深刻な症状を引き起こすこともあり、危険です。まずは医療機関を受診し、指示をあおぎましょう。


≪ 家庭でできる食中毒予防の6つのポイント ≫
食中毒予防について
  (食品安全委員会)

  夏場は食中毒の多い季節です。
  食中毒を予防するためには、6つのポイントを確実に実行することが大切です。


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