お知らせ
2010年7月19日掲載
●土用丑の日、「う」のつくものを食べる?!

  毎月19日は“食育”の日です。
  7月といえば「土用丑の日」(今年は7/26)です。日本には、夏の土用の丑の日に、暑い時期を乗り切る栄養をつけるために鰻を食べるという習慣が定着しています。
  この、鰻を食べる習慣の由来には諸説ありますが、讃岐国出身の平賀源内が発案したという説が最もよく知られていますが、もともと「丑の日に『う』の字がつく物を食べると夏負けしない」という民間伝承からヒントを得たようです。
 

  土用の丑の日に食べるものは「う」のつくもの・・・うどん・うど・梅干・瓜など何でもよかったわけですから、鰻を主流としたのは、バレンタインデーのチョコレートや節分の恵方巻きなどと同様、鰻屋さんの見事なマーケティング商法だったといえます。
  しかし、鰻そのものは、ビタミンA、ビタミンB類が豊富に含まれ、夏バテ、食欲減退防止の効果が大いに期待できる食品です。江戸時代から夏の時期に鰻を食べるのは理に適った習慣であったといえるのですが・・・現代ではむしろ、ビタミンAの過剰摂取が問題ともいわれています。
  冷房完備された現在では、「夏負け」よりも「夏冷え」が問題となっているわけですから、温かい「うどん」のほうが現代向きなのかもしれません。
  土用丑の日、どんな「う」を召し上がりましょうか?
  お子さんと「う」の字を探してスーパーでお買い物するというのも、江戸文化(洒落)を感じながらの楽しいひとときとなりそうです。

<うなぎの栄養成分>
●ビタミンA・・・疲れ目
うなぎ1匹で成人が1日で必要とするビタミンAの量を充分に満たしています。
特に疲れ目が気になる方は、肝吸いや肝焼きもいただきましょう。
●ビタミンB群・・・疲労回復、美容
ビタミンB1は身体が疲れたときなどに疲労回復効果があり、ビタミンB2は口内炎や髪、爪、皮膚などを健康に保つといわれ、美肌や美容に効果があるとされています。
また、うなぎは皮ごと食べるので、しっかりコラーゲンも摂取できます。ただ残念な事に、ビタミンCはうなぎには含まれていませんので、野菜等を一緒にいただきましょう。
●ビタミンD・・・健康な骨や歯
骨や歯にカルシウムを取り込むのに必要な栄養素で、健康な骨や歯を維持するのに大切な栄養のひとつです。うなぎはカルシウムも豊富ですので、骨粗しょう症や骨軟化症の予防にも効果的です。
●ビタミンE・・・細胞の老化防止
ビタミンEは、抗酸化作用があり細胞の老化を防止する働きがあるとされ、若さを保って生活習慣病や健康美に効果的といわれています。
●DHA(ドコサヘキサエン酸)・・・動脈硬化予防
記憶力や視力の回復効果以外にも、がんや心臓病、高血圧、糖尿病、脳卒中、動脈硬化の予防と改善にも効果があり、悪玉コレステロールを減らす作用もあるといわれています。
●EPA(エイコサペンタエン酸)・・・血液の流れをよくする
血管の病気と言われる脳梗塞や心筋梗塞といった病気の予防に効力があるそうです。 また、コレステロールや中性脂肪を減らす働きもあり、血液の流れを良くして病気の予防にもなります。


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