2010年9月28日掲載 |
●秋はきのこで、インフルエンザに負けない免疫力づくり!
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●きのこの生理活性物質 きのこには様々な生理活性物質物資が含まれていることが知られていますが、なんといっても抗腫瘍活性成分です。きのこの抗腫瘍活性成分はいずれも多糖体(βーグルカン)で、例えばカワラタケから抽出されるクレスチン、シイタケから抽出されるレンチナン、スエヒロタケから抽出されるシゾフィランなどのほかにもマイタケやマンネンタケからも抗腫瘍活性成分が抽出されているといいます。 そのほか、マンネンタケから抽出されるトリテルペンには血圧降下作用が知られており、シイタケから抽出されるエリタデニンには血中コレステロールを低下させる効果があるとされています。食物繊維の摂取にもなり、生活習慣病の予防にも効果的と考えられます。 |
●きのこの免疫増強効果 健常人にヒメマツタケ(アガリクス)抽出液を90日間連続で飲用してもらったところ、血液生化学的検査に変化はなかったものの、免疫学的な検査でT細胞とNK細胞の数が増加して、免疫系の活性化が認められたということです。 T細胞とNK細胞は生体防御に重要な役割をはたす細胞群ということで、細胞性免疫活動の増強に関係していると考えられています。いわゆる未病の治療という考え方に適した効果といえ、ほかのきのこでも同様の効果が期待されています。 |
●きのこと生活習慣病 肥満の増加とともに高脂血症をはじめ、高血圧や糖尿病などの生活習慣病が増加しているといわれますが、きのこは肥満の予防に有用で、血中の脂肪や肝臓などに沈着する脂肪を減少させる効果があるといわれます。 カワラタケやエリンギ、バイリング、ヒメマツタケなどは脂肪の排泄効果のほかに血圧低下作用も認められるとされますが、正常な血圧には影響せずに高血圧の場合にのみ血圧降下作用を発揮するといわれています。 |
●きのこの注意点 よほどきのこに詳しい方の指導を受けない限り野生のきのこ狩りは危険を伴います。 また、きのこは培地の材料を分解し、吸収することで成長しているため、培地原材料の安全性が何よりも大切です。栽培技術も進歩し、多くの種類のきのこがスーパーなどでも売られていますので、そうした出所のはっきりしたきのこを楽しむのが無難といえましょう。 |
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