お知らせ
2010年12月23日掲載
●ノロウイルス、インフルエンザ、マイコプラズマ肺炎

  咳などが1カ月近く続き、重症化することもある感染症「マイコプラズマ肺炎」の患者が急増し、過去10年で最多となっています。
  同肺炎は初期段階での診断が難しく、風邪と誤診されることも多いようです。国立感染症研究所では、「風邪薬を飲んでも治らない場合は、特に注意して」と警戒を呼びかけています。

  この冬は、ノロウイルス、インフルエンザ、そしてマイコプラズマ肺炎と、ウイルス性の感染症が多発しています。 咳エチケット、手洗い、うがいを徹底して予防しましょう。
マイコプラズマ肺炎ってなに?
  「マイコプラズマ肺炎」は例年、晩秋から早春にかけて流行しています。
  今年度も10月ごろから患者数が急増しており、その患者数は昨年同期と比べて約3倍となりました。過去10年で最も流行した平成18年度のピーク時をすでに超え、例年に比べてかなり多いと警戒しています。
  また、以前は4年に1度、五輪開催の年に流行したため「オリンピック肺炎」などと呼ばれていましたが、近年は流行に一定の周期はありません。有効な抗生物質が複数ありますが、症状が風邪に似ており、特に初期段階では診断が難しいので流行しやすくなっています。

1) 感染ルートは?
  主に患者の咳で飛沫感染します。家族内や学校、職場内で多く感染します。1度かかった人が再感染することもあります。
2) 主な症状は?
・ @激しい乾いた咳、A発熱、B全身倦怠感が3大症状です。
・ 咳は多くの場合、痰を伴わない「コンコン」という乾いた感じの咳で長期間続き、発作性の
  ように夜間や早朝に強くなる特徴があります。
・ 乾いた激しい咳が長引く場合は、マイコプラズマ肺炎を疑ってください。
・ 特に小児や若い成人に多く、高齢者にもみられます。
・ その他に、結膜充血、頭痛などを伴うこともあります。
3) 合併症に要注意!
  経過中に発熱が続き、嘔吐、頭痛等がみられる場合は髄膜炎になっている可能性が高いので、すぐ医療機関を受診しましょう。 溶血性貧血、中耳炎、心筋炎、心嚢炎、ギラン・バレー症候群、スチーブンス・ジョンソン症候群など多くの合併症が報告されています。死亡例もあるので注意が必要です。

● 徹底しよう!「手洗い」「うがい」「咳エチケット」 ●
●手洗い 石鹸を使って隅々まで洗いましょう。 また、流水で「流し落とす」ことが重要です。 アメリカ(CDC)ではこの所要時間15〜20秒を「ハッピーバースデー」を2回歌うくらいと表しています。 石鹸で洗うのに2回、流すのに3回歌えるくらいがベストです。
 @手全体を流水でぬら して、石鹸等を手に取
 り、手のひらをこすり合 わせて泡立てます。
 A手の甲に、石鹸をの ばすようにしてこすりま す。
B指先や爪の間を念入  りにこすります。
 C指の間もしっかりと洗 います。
 D親指と手のひらをね じり洗いします。
 E手首もくるくると、回 すようにして洗います。
 F石鹸とともにウイルスを洗い流す要領でしっかりとすす ぎ、ペーパータオルまたは清潔なタオルで水分をふき取ります。   
 アルコール製剤の場合も@〜Eの順で洗います。
●うがい 
  @食べかすを洗い流すように、口の中をブクブクとすすぎうが
  いをして、口の中の水を捨てます。
A上を向いて、喉の奥まで水を入れ、10秒間ガラガラと強くう
  がいをし、口の中の水を捨てます。

  これを2〜3回くりかえします。
●咳エチケット
@ マスクは鼻と口、あご周辺に隙間が出来ないように着用します。はずすときは、ヒモを持って顔からはずし、マスクの内面にふれないように捨てます。
A インフルエンザにかかったときは、解熱後2〜4日間はマスクを着用してください。熱が下がってもウイルスは体内にまだ存在します。
B 咳やくしゃみをしているときはマスクを着用し、周囲へ飛沫が飛ばないよう注意します。
C 咳やくしゃみは2m飛ぶといわれています。ティッシュなどで口と鼻を押さえ、他の人から顔を背けて2mは離れましょう。
ティッシュなどがない場合は手は使わないで、服の袖などで押さえましょう。手を使ってしまった場合は、その手でドアノブなど共有物に触らないようにし、すぐに洗い流します。
D 鼻水・たんなどを含んだティッシュは、フタ付きのごみ箱に捨てるか、ビニール袋などに入れてしばって捨てましょう。


◆◆ インフルエンザやノロウイルスにも、注意しましょう! ◆◆

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