お知らせ
2011年12月21日掲載
未然に防ぐ!家庭内での子どものやけどと冬の病気

 やけどによるケガは大人よりも子どもの方が多く、その9割近くは家庭で起きています。子どもは大人に比べ身体が小さいため、やけどの範囲が広く、また皮膚が薄いので、低温でも重い症状になることがあります。
 これからの季節は、低温やけどの危険性もはらんでいるカイロや湯たんぽなどの取扱いにも十分に注意をしましょう。事故を未然に防ぐよう、すべての熱源が原因という認識をもつことが大切です。

 また、空気の乾燥が厳しい冬は風邪やロタウイルスによる感染症、インフルエンザなど、子どもに重症化しやすい病気が流行します。常日頃から予防につとめ、回避できる病気は防ぎましょう。

やけどはどこで起こっている?! 
 
子どもは何でも興味を持ち、触れたり、引っ張ったりするので、熱源を持つ家電製品は手の届かないところに置くなど気をつけましょう。国民健康生活センターによると、食品やストーブ、電気ジャーなどでのやけどが多く、生活環境を見直すことで回避できることも多いといいます。
 下記の表を参考にして、家庭内での家電製品の整理整頓につとめましょう
●やけどの頻度が高い商品
子ども(0〜9歳) 件数 割合(%)
調理食品 421 13.9
ストーブ 413 13.7
電気ジャーポット 260 8.6
花火 146 4.8
電気アイロン 136 4.5
電気炊飯器 134 4.4
131 4.3
茶椀・コップ 122 4.0
コーヒー 100 3.3
やかん 77 2.5
は子どもが上位の商品)
参考資料:国民健康生活センター(危害情報からみた子どものやけど)http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20030423_1.pdf 

もし、やけどをしたら・・・・?!
 
やけどを負ってしまった場合、冷静で早急な処置がのぞまれます。応急処置の仕方によってはやけど跡が残ってしまったり、完治が遅れてしまうこともあるので、十分に注意して対応をしましょう。

水で冷やす
15〜30分を目安に患部を冷やしてください。冷やし過ぎると低体温症になってしまう恐れがあるので気をつけてください。
※広範囲に渡るやけどの場合は、患部を清潔なタオルで覆い、すぐに病院に行ってください。
衣服は脱がせない
衣服の上からやけどをした場合は、無理に脱がさず衣服を着たまま、流水で冷やすようにしてください。また、ハサミで衣服を切るのも危険ですので避けてください。
包帯を巻かない
病院での処置に支障をきたすケースが多いため、患部は清潔なガーゼかタオルで覆うのみにとどめましょう。

冬に多い子どもの病気とは?!

低温・低湿度を好むウイルスはこの季節になると感染力を強めます。また、人の免疫力も低下します。特に子どもは抗体を持っていないので、大人に比べ重症化することが多いです。
インフルエンザ
高熱や頭痛、関節痛や筋肉痛、だるさなどの症状があらわれます。また、嘔吐や下痢を伴うこともあります。熱は40度近くまで上がることがあるので十分な注意が必要です。多くの場合は1週間前後でおさまりますが、気管支炎や肺炎、中耳炎などを併発することもあるので注意しましょう。
対策
予防接種により重症化を防ぐことができるといわれています。効果があらわれるまでに2週間程度かかり、約5カ月間持続します。12月下旬から3月上旬にかけて流行がみられるので、早めの対処が必要です。
嘔吐下痢症
2歳以下の乳幼児がかかることが多く、ロタウイルスが原因の吐き下しの風邪です。下痢の症状は通常3〜8日間程度続きます。
対策
発熱・嘔吐下痢により脱水症状を起こさせないことが大切なので、十分な水分補給を心掛けましょう。
乾燥肌
子どもは大人より皮脂の分泌が少なく、角層も薄いため乾燥肌になりやすいので、常日頃からのスキンケアを意識しましょう。
対策
子どもの肌に合うクリームやオイルなどで、水分補給・保護してあげることが大切です。また、肌の弱い乳幼児には静電気が起きにくい綿素材の衣類を選んであげるようにしましょう。

こどもの救急
日本小児科学会が監修しているホームページです。気になる症状やその対処方法などが掲載されています。
赤ちゃん子供のここカラダ
赤ちゃんや子どもの病気についての対処法を掲載しています。都道府県別に病院もリサーチできます。

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