健康保険では、給料・賞与を基に保険料や保険給付の額を計算します。

給料の額は月によって変わることがあるので、計算しやすい単位で区分した仮の報酬を決め、実際に各人が受ける給料をこれにあてはめて保険料の計算をします。この仮の報酬を「標準報酬月額」といい、４７等級に分けられています。

標準報酬を決めるタイミングには、入社したときや昇給などで給料等が大幅に変わったときのほか、「毎年７月１日現在」で決め直す定時決定（算定基礎届）があります。

算定基礎届は、７月１日現在における被保険者全員について、４・５・６月に支払われた給料等の額を届け出るものです。

算定基礎届により新しい標準報酬月額が決定されます。これは、今後の給料に著しい変動がない限り、その年の９月から翌年８月までの保険料や保険給付の計算の基礎となります。

新しい標準報酬月額 を基に、保険料や保険給付の額が計算されます。

新しく決定された標準報酬月額は９月分（１０月分給料からの控除分）から適用されるので、被保険者の方は１０月分給与から控除される保険料が変更になる場合があります。