お知らせ
2012年7月27日掲載
●がんについてご存知ですか (3)女性編

女性のみなさん、がん検診や予防ワクチンの接種を受けていますか?
家事、子育て、仕事と毎日忙しく「それどころじゃない」かもしれません。しかし、がんは早期には症状がほとんどないといわれることからも、検診で見つける必要があります。
とくに乳がんや子宮頸がんは、からだを守るためだけでなく、妊娠や出産、女性としてのQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)の観点からも対策が重要です。
自分のためにも、大切な家族のためにも、考えてみませんか。

●乳がんの早期発見、早期治療のために●
(1) 働き盛りに多い発症
日本人女性では、乳がんの発症は30代から急増し、40代後半がピークとされていますが、早期発見、早期治療ができれば治りやすく、乳房も温存できるといわれています。早期発見のためには、できるだけ年1回、定期的に乳がん検診を受けましょう。
また、検診から次の検診までの間は、月に1度の「自己触診」で、Wチェックをするとよいでしょう。手で触れてしこりの有無をチェックしたり、形や皮膚の変化がないか見たりすることが、異変の早期発見につながります。
(2) ピンクリボン活動(運動)
ピンクリボン活動(運動)は、乳がんの早期発見、早期診断、早期治療を推進する活動です。
乳がん月間である10月には「ピンクリボンフェスティバル」が開催されており、「ピンクリボンスマイルウォーク」をはじめシンポジウム、ライトアップなどを通して、ピンクリボンのメッセージを発信しています。
同フェスティバルのホームページでは、乳がんについてのわかりやすい解説や、イベント等の紹介をしています。
ピンクリボンフェスティバル ホームページ
(2012年のイベントの詳細については、8月上旬掲載予定)

●子宮頸がんは、ワクチンと検診の2本立てで対策を●
子宮頸(けい)がんは20代〜30代の若い女性に急増中で、かかる人は30代後半がもっとも多いといわれます。ほとんどはHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が関連しているとされており、このウイルスは身近なありふれたもので、誰でも感染することがあります。
子宮頸がんについてくわしくは

ワクチンと検診、2本立てのがん対策を!
●子宮頸がんの発生に関連するHPVへの感染を防ぐため、「子宮頸がん予防
  ワクチン」を接種
しましょう。
●子宮頸がんは、検診を受け続けていればがんの前段階で発見でき、適切な
  処理によって発症を防ぐことができるといわれます。
  もしがんになっても早期発見・早期治療ができるよう、少なくとも2年に1回、
  できれば毎年、定期的にがん検診を受けましょう

〜子宮頸がん予防ワクチンの無料化へ向けて〜
厚生労働省は今年5月、「予防接種制度の見直しについて」第二次提言をまとめました。
そのなかで、子宮頸がん予防等7種のワクチンを、「広く接種を促進していくことが望ましい」として、予防接種法の対象にする方針を固めました。
予防接種法の「定期接種」は、公費で費用を負担しており、ほとんど無料(一部自己負担)で受けられますが、子宮頸がん予防ワクチンは現在、まだ定期接種ではなく、自己負担となっています。
そこで、当面の対応として平成24年度末まで、各自治体では公費の助成を実施し、年齢を限った対象者には無料もしくは一部自己負担で接種が行われています。ただし、対象者以外が受けようとすると大きな負担になっています(医療機関により料金は異なりますが、おおよその目安として3回で5万円前後)。
定期接種化が実現し、公費負担により事実上無料になれば、多くの人が受けやすくなることでしょう。

がん検査をカバーする「総合健診」「特定健診」を受けましょう!
当組合の総合健診は以下のように、がん検査の内容が充実しています。早期発見・早期治療に役立つよう、健診の機会を活用しましょう!
総合健診・特定検診に含まれる検査項目 がんの種類
乳房検査(女性) 乳がん
子宮検査(女性) 子宮頸がん
▼平成24年度  健診について ▼
種別 対象者・特徴 実施
回数
一部負担額
 総合健診
   (シニアコース)
   (レディースコース)
満30歳および満35歳以上の本人、家族 いずれか
1つを
年1回
8,000円
 特定健診 満40歳以上の家族 無料
平成24年度における対象者の生年月日
満30歳 昭和57年4月1日〜昭和58年3月31日までの間に生まれた方
満35歳以上 昭和53年3月31日以前に生まれた方
満40歳以上 昭和48年3月31日以前に生まれた方

平成24年度 健康診断の実施対象者と第一次健診実施検査項目表
(健診の検査項目など)

●がん検診を、無料もしくは少ない自己負担で受けられる制度●
上記の総合健診や特定健診の対象年齢ではない方は、自治体で実施している、無料または少ない自己負担でがん検診を受けられる制度を活用しましょう。
たとえば、特定の年齢の人を対象として配布されるがん検診の無料クーポン券や、20歳以上の女性が子宮頸がん検診を自己負担金500で受けられる制度などがあります。
制度については自治体によって異なりますので、くわしくは、お住まいの自治体へお問い合わせください。

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