お知らせ
2012年9月9日掲載
●適切な応急処置が救急効果の向上に

 9月9日は「救急の日」です。
 救急医療・業務について、正しい理解と認識を深め、救急業務に従事する者の意識を高めるために昭和57年に制定されました。以来、9月9日〜15日までの1週間を「救急医療週間」とし、全国各地で救急に関するさまざまなイベントが行われています。

 昨年、名古屋市内の救急車の出動件数は11万件を超え、過去最多となりました。救急車が現場に到着するまでの応急処置が生死の境目になるケースもあります。「命のバトンをつなぐのは自分かもしれない」という意識でもって、一人ひとりが正しい応急処置法を学び、冷静に対処ができるようにしたいものです。


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家庭内で発生しやすい事故と応急処置について
●やけど 「迅速に流水で冷やすようにしましょう」

 できるだけ迅速に患部を流水で冷やすようにしましょう。
 冷やす時間は10〜15分を目安にし、広範囲のやけどは体温を低下させる可能性があるので、10分以上の冷却は避けましょう。また、衣服の上からやけどした場合は、衣服を脱ぐ際に皮膚が破れてしまうこともあるため、衣服の上から冷やすようにしましょう。
●打撲・捻挫 「適切なRICE処置で治癒を早める」
 
 「RICE処置」を行います。(「RICE処置」とはRest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)と応急処置時に必要な処置の頭文字をとり、「RICE処置」と呼んでいます)
 損傷直後にすみやかに処置を行い、痛みや腫れを最小限にとどめるようにします。 
●出血 「状況に応じた止血処理を」

 まずは出血の状態を見分け、適切な止血処理を行いましょう。傷口に清潔な布をあて、血が止まるまで強く圧迫し続けます。
 傷口を心臓より高い位置に保ち、止血処理を行うことで、その効果が高まります。
●急性アルコール中毒 「まずは、意識の確認を!」

 アルコール度数の高いお酒をたくさん飲んだり、短時間で大量のアルコールを摂取したときに発生することがある「急性アルコール中毒」は、場合によっては死に至るケースもあるため、十分な注意が必要です。まずは意識確認を行い、衣服をゆるめ、安静な姿勢を保ちます。体温が下がらないように保温をし、状態が落ち着いてきたら水分をとるようにしましょう。

 救える命を救うためには応急処置が大変重要です。消防庁が作成している「救急車利用マニュアル」には、その重要性や救急通報のポイント、救急車の呼び方などが記載されていますので、いざというときの参考にしてください。
救急車利用マニュアル(救急車を上手に使いましょう 〜救急車 必要なのはどんなとき?〜)

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