お知らせ
2012年9月24日掲載
●そろそろ「タバコに頼らない生活」を

 現在、習慣的に喫煙している人の割合は、「平成22年国民健康・栄養調査」(2012年1月、厚生労働省発表)によると、全体の19.5%であることが分かりました。タバコが健康に良くないことは周知の事実で、「やめたくてもやめられない」ので、肩身の狭い思いをしながらも吸っているという人が、実は大半なのではないでしょうか。
 実際に同調査で、喫煙者のなかで「禁煙をしたい」と思う人の割合は、男性35.9%(前回値31.7%)、女性43.6%(前回値41.6%)と、増加しており、喫煙者全体の約4割の人が「タバコをやめたい」と思ってはいるが、個人の意思の力だけで禁煙を達成するのは難しいのがよく分かります。
 まずは、これまでどこか遠くに感じていた「禁煙外来」の門を叩いてみる、そこから始めてみませんか?「タバコのない生活」はとても暮らしやすいものです。



●「喫煙」による健康への影響は甚大です!

●「がん」・・・43種類の発がん性物質が
タバコの煙に含まれる有害物質の中には発がん性の化学物質が多数あり、その代表格がタールです。この発がん性物質が細胞の遺伝子に傷をつけ、がん化させていきます。特に、肺がんと関連づけられることが多いのですが、その他にも消化器系や泌尿器系などのがんとの因果関係もあるとされています。

「循環器系疾患」・・・血管や心臓に余分な負担が
喫煙により一酸化炭素が血液中に流入し、血管や心臓に傷をつけて血栓をできやすくし、動脈硬化を促進させます。また、ニコチンにより血管が収縮し血圧を上昇させ、高血圧を導きます。このような状態が慢性化すると、狭心症や心筋梗塞、脳卒中などの病気も引き起こします。
「呼吸器系疾患」・・・慢性的に肺が炎症を起こした状態に
タバコの煙の中に含まれる有害物質を吸い続けると、肺は常に炎症を起こした状態になり呼吸機能が低下し、肺炎や気管支炎などを引き起こします。最終的には「タバコ病」との別名もあるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)にいたることもあります。空気の通り道である気道が狭くなり、呼吸が困難になる非常に恐ろしい病気です。

●女性の喫煙にはさまざまな悪影響が・・・

●胎児への影響も無視できません
喫煙により早産、流産、死産、低体重児、奇形などの原因につながり、また、出生後も乳幼児突然死症候群のリスクが高まります。胎児への影響は妊婦の喫煙だけでなく、受動喫煙によっても引き起こされます。

その他にも、皮膚の弾力が失われ、深いシワが増え、いわゆる「スモーカーズフェイス」といわれる顔つきになります。喫煙により歯・歯肉の着色、口臭や声にも変化があらわれてきます。 また、喫煙者は骨を守るエストロゲンの分泌が禁煙者に比べ早く減少するので、更年期に骨粗しょう症になる人が多いといわれています。

タバコによる健康被害、それに対する危惧はおそらく今後も強まっていくでしょう。喫煙は趣味・嗜好ではなく、「薬物依存」という病気です。
 自身の意思ではなく、「吸わされている」という現実を受け止め、これからはタバコにしばられない暮らしをしたいものです。

 

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