2013年6月5日更新
●今年の夏は健康に!熱中症に負けないからだ作り
これからの時期、注意したい熱中症。夏本番にかかるものというイメージがありますが、実際は梅雨の時季から患者が増え始めます。
熱中症は、気温と湿度だけが原因と考えがちですが、実は、からだが暑さに慣れていないことも大きな要因となっています。
熱中症予防には「暑さにからだを慣らすこと」
熱中症を防ぐには
●暑い日は外出を控える
●エアコンを使って温度・湿度を管理する
●水分補給を適切に行う
ことはもちろんのことですが、これら以前に大切なことが、暑さにからだを慣らしておくことです。
体温が上がると、からだは汗をかいたり皮膚の血液量を増やして空気中に熱を発散し、体温を下げようとします。しかし、暑さに慣れていないからだは汗をかく量や血液量が少なく、体温の上昇を抑えきれないため、熱中症にかかってしまいます。
簡単なトレーニングをすることで、汗をかけるようになり、血液量を増やし、熱中症に負けないからだをつくることができます。夏本番に備えて、さっそくトレーニングを始めてみませんか。
熱中症に負けないからだをつくろう!トレーニングのコツ
★基本は適度な有酸素運動
早歩きウォーキングなど、ややきつい程度の運動が最適です。30分~1時間、週4日以上を目標に行いましょう。
★効果が表れるまで1~4週間
年齢や体力にもよりますが、この程度の期間で効果が表れます。
体力のない人は時間がかかることが多いので、早い時期に始めるとよいでしょう。
★効果はトレーニングをした期間と同じだけ続く
たとえば、2週間トレーニングをすると、トレーニングをやめてからも2週間は効果が期待できます。暑い時期も朝や夕方などの涼しい時期に継続して行うことをおすすめします。
★半身浴も効果あり
ややぬるめのお湯に20分ほどつかると、大量の汗が出て汗腺を活性化します。
★トレーニング前後の水分補給も忘れずに
汗をかく前から、少しずつ水分補給を始めましょう。運動を始める30分前からが理想です。
熱中症予防に効果的な「牛乳」
運動後に牛乳を飲むと、牛乳に含まれるアミノ酸の作用により赤血球の合成を促し、血液量を増やす効果が期待できることが明らかになってきました。効果を高めるには、運動後30分から1時間以内に飲むことがおすすめです。また、アミノ酸が豊富な肉類や大豆などを食べても同じ効果が期待できます。