2013年6月16日更新
●19日は食育の日
すぐにはじめよう!食中毒対策
毎年6月は食育月間、毎月19日は食育の日です。私たちにとって毎日欠かせない「食」は、健康なこころとからだを作る基本です。食に関する知識や選択する力を身につけ、食生活から健康づくりを実践していきましょう。
今回は食中毒について考えていきたいと思います。高温多湿なこの時期は食中毒の原因菌の増殖が活発になるため、特に注意が必要です。食中毒は重症化、合併症により、命を落とすこともある恐ろしい病気です。 食材管理や調理器具などの清潔を心がけ、食中毒予防に努めましょう。
ポイントは、原因菌を「つけない」「増やさない」「やっつける(殺菌する)」
食中毒の原因菌には腸管出血性大腸菌(O157など)やサルモネラ、カンピロバクターなど、原因食品も症状もいろいろありますが、予防対策のポイントは、どの菌に対しても、原因菌を「つけない」「増やさない」「やっつける(殺菌する)」こと。手洗いや食品を取り扱う際のちょっとした心がけが大切です。
◎基本は手洗い
帰宅したとき、食品に手を触れるとき、調理する前と後、食事の前など、まめに手を洗いましょう。「親指」「指先」「手の甲」は洗い残しが多いので重点的に洗うとよいでしょう。
◎食品を取り扱う際のポイント
【買い物】 新鮮なものを買い、病原菌が繁殖しやすい常温の時間を短くする
・肉や魚介類は買い物の最後に購入する
・個別にビニール袋で分けて包む
・生鮮食品を購入したらすぐに帰宅する
【保存】 病原菌が増えたり他の食品に付着しないよう、冷蔵・冷凍保存を
・帰宅したらすぐに、冷蔵・冷凍保存を
・冷蔵庫の温度が上昇しないよう、詰め過ぎない
・肉や魚介類は別の容器などに入れ、他の食品に触れないようにする
【調理】 加熱の必要な食材は中心部まで加熱。台所も清潔に
・肉や内臓は生食しない。中心部の温度を75度で1分以上加熱を
・まな板や包丁は「肉類」「野菜類」で使い分ける
・調理器具は調理前と後にしっかりと洗い、殺菌する
お弁当への対策もお忘れなく
持ち歩くお弁当にも、食中毒対策は欠かせません。
傷みを防止するために、お酢や梅干など殺菌・抗菌作用のある強い「酸の力」を活用しましょう。梅干しまたは酢(米2合に対して梅干し1個、酢大さじ1)などを加えてごはんを炊いたり、すし飯にするのがおすすめです。ほかにも、以下のポイントに注意するとよいでしょう。
【調理のポイント】
★煮物は煮詰めて水分を飛ばす
★作り置きのおかずは再加熱してから詰める
★生の肉などを調理した菜ばしと弁当を詰めるはしを分ける
★お弁当は冷ましてからフタをする
★フタの上に保冷剤を当てて持ち運び、あれば冷蔵庫で保管を