2013年6月27日更新
●女性のための「月経痛緩和」
(5)薬や病院を活用しよう
今月は 「月経痛緩和のための、効果的なアプローチ」 について考えていきます。
月経痛がつらいとき、市販の鎮痛剤を飲んで対処する方も多いと思います。こんなとき、漢方薬というアプローチを考えてみてはいかがでしょうか。漢方薬は、症状の原因となっている体質に働きかけ、バランスの乱れたからだの機能を正常な状態へ導きます。
生活習慣を見直しても不調が改善しない場合は、がまんをせず、薬や病院を活用することも大切です。
漢方薬で月経痛の原因・冷えを改善
月経痛の原因となる冷えは、東洋医学的には「血流が滞り血が流れにくくなっている状態からくる冷え」と分類されます。このような冷えの改善に、漢方薬が有効な場合があります。
医師に相談し、体質に合った薬を服用しましょう
漢方薬は体質や胃腸の強弱、冷えの状況などにより、処方する薬が異なってきます。最近では市販のものも手軽に手に入るようになりましたが、漢方の処方をしてくれる医師に相談し、自分に合った漢方薬を処方してもらうことをおすすめします。
痛みがひどい場合は、婦人科に相談を
市販の鎮痛剤で対処できる程度の月経痛であれば様子をみてもよいと思われますが、痛みの程度が強い場合は、婦人科の受診をおすすめします。
婦人科は妊娠に関することだけでなく、女性特有の病気をみる専門家です。心やからだの不調、月経、更年期障害などの相談にものってくれますので、女性特有の不調や病気の予防・改善に、積極的に活用しましょう。
婦人科を受診する前にチェック!
婦人科を受診するときは、以下のような準備をしておくことをおすすめします。
● 自分の症状と、聞きたいことをメモしておく。
(いつから、どんなふうに、どのあたりが痛いか/月経周期と最終月経/
過去にかかった病気/現在服用している薬 など)
● 基礎体温を測っていれば、記録を持参する。
● 筆記用具があると、アドバイスをメモできるので便利。
● 保険証を忘れずに!