2013年7月26日更新
●お酒を楽しむときは、「飲みすぎない工夫」を
この季節はお祭りやビアガーデンなど、アルコールを飲む機会が増える方もいらっしゃると思います。暑い中で飲む冷たいビールやカクテルなどは格別ですが、のどごしの良さや開放的な気分につられてつい飲みすぎないように気をつけましょう。
アルコールにはストレス緩和、食欲増進などの健康効果もありますが、飲みすぎては逆効果です。飲みすぎないように工夫して、健康的に楽しむことを心がけたいものです。
飲みすぎがもたらす「悪影響」
二日酔い
アルコールは、胃や腸から吸収された後に血液中に溶け込んで肝臓へと運ばれ、アセトアルデヒドという物質になり、さらに分解され汗や尿などとして排出されます。
ところが、肝臓の処理能力を超える量を飲んでしまうと、分解される途中のアルコールやアセトアルデヒドがそのまま全身を回ります。アセトアルデヒドは毒性が強いため、激しい頭痛や吐き気など、「二日酔い」の症状を引き起こします。
厚生労働省では「節度ある適度な飲酒」の量を、
純アルコールにして1日平均約20gとしています。(目安量は右のとおりです)
健康な成人男性が3時間程度でアルコールを分解できる量ですが、体質やその日の体調などによってはこの量でも飲みすぎの場合がありますので、注意しましょう。
肥満
アルコールのカロリーにも注意が必要です。飲みすぎはエネルギーの過剰摂取につながります。
また、揚げ物との相性がよいためつい手が伸びてしまったり、消化促進作用や利尿作用により、飲んだ後におなかが空いたり喉がかわくため、のどごしのよいお茶漬けやラーメンなどを食べてしまいがちです。
後悔しないために!「飲みすぎない工夫」を
・一緒にお茶や水を飲む
アルコールと一緒にお茶や水などを頼んで交互に飲んだり、飲む前に水を飲んでおくのもよいでしょう。
飲みすぎや、アルコールによる脱水症状の予防になります。
・飲む量や時間を決めておく
たとえば、「2時間の宴会ならビールを2杯」などと決めておけば、時間や料理のペースに合わせながら飲む量をコントロールすることができます。感覚的に控えるのではなく、あらかじめ具体的に量や時間を決めておくのがコツです。
飲むときは「つまみ」と一緒に!
アルコールと一緒に食事をとると、消化液と食べ物の膜ができ、アルコールが急激に吸収されずにすみます。
刺身や枝豆、豆腐といったたんぱく質のもの、野菜などの低エネルギーでビタミン豊富なつまみがおすすめです。ただし、 食べすぎには注意しましょう。