お知らせ
2013年10月30日更新

●ノロウイルスによる食中毒にご注意ください!

 食中毒の原因となる「ノロウイルス」。食中毒は夏場の暑い時期に発生しやすいように思われがちですが、実は、近年では冬に多発するケースが急増し、その割合は年間食中毒患者数の約5割を占めるといわれ、大きな問題となっています。

 特に昨シーズンは、食中毒の件数と患者数が過去10年間で2番目に多い年となり、本年度は例年以上に食中毒対策の強化が望まれます。普段の手洗いを徹底するほか、ノロウイルスに関する正しい知識や食中毒の予防方法を知り、適切な対策を心がけてください。



ノロウイルスの感染経路は?

 食品からの感染としては、感染した人が調理を行ったことによる汚染のほか、ウイルスを蓄積した貝類を十分に加熱せずに食べた場合などがあります。
 人からの感染の場合は、入院患者のふん便、おう吐物からの二次感染や、家庭や施設内での飛沫感染などがあります。

ノロウイルスにかかるとどうなる?

 ノロウイルスは感染後24~28時間で発症します。症状としては、吐き気やおう吐、下痢、腹痛、微熱が1~2日間続き、風邪のような症状が見られることもあります。

 子どもや高齢者の場合は、脱水症状のほか、おう吐物の吸い込みによる肺炎、窒息の可能性があり、特に注意が必要です。感染の疑いがあれば、早めに保健所や医師に相談してください。

食中毒予防のポイントをおさえよう

●食品や調理器具の衛生管理や、家族の健康管理に気を配りましょう●

<調理する人の健康管理>


普段から食べ物や家族の健康状態に注意する。

・感染の症状がある時は食品を取り扱う作業をしない。

・症状がある時、すぐに責任者に報告する仕組みを作る。

<作業前などの手洗い>


・トイレの後、料理施設に入る前、料理の盛付け前、次の調理に入る前に手を洗う。

・指先、指の間、爪の間、親指の周り、手首など、汚れの残りやすい部分をていねいに洗う。

<調理器具の消毒>


・洗剤などで十分に洗浄後、塩素濃度200ppmの次亜塩素酸ナトリウムで浸しながら拭く(エタノールや逆性石鹸はあまり効果がありません)。

・洗剤などで十分に洗浄後、熱湯で加熱する方法も有効。


●帰宅後、調理前、食前、用便後の手洗いを徹底しましょう●

①~⑥までを2回くり返し、菌やウイルスを洗い流しましょう
 ①手全体を流水でぬらして、石鹸等を手に取り、手のひらをこすり合わせて泡立てます。
 ②手の甲に、石鹸をのばすようにしてこすります。
③指先や爪の間を念入りにこすります。
 ④指の間もしっかりと洗います。
 ⑤親指と手のひらをねじり洗いします。
 ⑥手首もくるくると、回すようにして洗います。
 ⑦石鹸とともにウイルスを洗い流すようにすすぎ、 ペーパータオルで水分をふき取ります。

ノロウイルスに関する正しい知識と予防対策等についての
詳しい情報をご確認ください。


厚生労働省ホームページ「ノロウイルスに関するQ&A」