2013年11月13日更新
●"食"で「ロコモ」を予防しよう!
中高年に多く、肥満の傾向があり、動脈硬化や心臓病などの発症リスクを高めるメタボリックシンドローム(メタボ)。
一方、痩せ型の人でも、栄養不足から骨や筋肉量が減少し、運動機能の衰えた状態となるロコモティブシンドローム(ロコモ)が、中高年から高齢者に多く見られるようになっています。「ロコモ」も生活習慣病と同様、食事の面で、予防と改善が必要とされています。
ロコモティブシンドロームについて知ろう
ロコモティブシンドロームは、骨や関節、筋肉など、体を動かすための運動機能に障害があり、日常生活に支障が起きている状態です。高齢者の場合、歩行困難や寝たきりの状態など、介護が必要になることもあります。
~ ロコモを予防するために ~
食事は「5大栄養素」をおさえてバランスよく!
炭水化物、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルの「5大栄養素」は、体の運動機能を保つために欠かせない栄養素です。主食、主菜、副菜を基本に、果物や乳製品などを加えてバランスのとれたメニューを考えてみましょう。
◎丈夫な骨をつくりましょう
骨粗しょう症を予防するためにも、1日に700mg以上のカルシウムの摂取が望ましいとされています。
例)カルシウム700mg以上の目安
◆牛乳…コップ3杯~
◆煮干し…16尾~
◆木綿豆腐…2丁~ など
カルシウムには「タンパク質+ビタミン」を!
カルシウムと同様に、タンパク質も骨の形成に欠かせない栄養素です。牛乳や乳製品のほか、肉や魚、大豆などから補いましょう。
また、ビタミンDと組み合わせることで、腸内でのカルシウム吸収率がアップ! ビタミンDは、まぐろや鮭などの魚や、きのこ類に多く含まれています。
◎筋肉をつくるために…いろいろな食品でタンパク質を摂取!
タンパク質は約20種類のアミノ酸から構成される栄養素で、そのうちの9種類は体内で合成できず、食品から摂る必要があります。そのため、肉、魚、卵などいろいろな食品を組み合わせてカバーしたいものです。バナナやキウイなどに含まれ、タンパク質の分解と合成を促すビタミンB6も、合わせて摂るとよいでしょう。
例)タンパク質を摂るための理想的な組み合わせ(1日)
◆肉又は魚…2点
◆卵…1個
◆豆製品…豆腐1/2丁 納豆1パック など