2014年4月17日更新
●タバコの害とリスクについて考えよう!
「タバコは体に悪い」と分かってはいても、なかなかやめられない人が多いのが現状です。
タバコには4000種類にもおよぶ有害成分が含まれており、喫煙し続けることで全身にさまざまな健康被害をもたらします。
気軽に吸った一本の、体に与えるその害とリスクについて、今一度考えてみましょう。
タバコには、命にかかわる病気のリスクがあります
● 肺がん
タバコの煙に含まれる発がん性の化学物質が、細胞の遺伝子に傷をつけ、がん化させていきます。
喫煙者に多いのは肺がんで、進行が速く、命にかかわることが多いタイプのがんです。肺がんは発見されにくく、治療が難しい部分であるため、危険性の高い病気です。
● COPD(慢性閉塞性肺疾患)
肺の組織が破壊され機能が低下し、呼吸が十分にできなくなる病気です。
このCOPDと肺がんを併発した場合は、COPDにより肺が損傷されて切除が困難になり、がんを発見できても治療ができないといった事態を招くことがあります。
● 循環器系疾患
喫煙により一酸化炭素が血液中に流入し、血管や心臓に傷をつけて血栓をできやすくし、動脈硬化を促進させます。
また、ニコチンにより血管が収縮するため、高血圧の原因をつくったり、狭心症や心筋梗塞、脳卒中を引き起こすなど、さまざまな症状を併発させる可能性が高い病気でもあります。
お医者さんのサポートで禁煙成功へ!
喫煙の習慣には「ニコチン依存症+喫煙関連疾患」という症状がみられることがあり、自分の意志だけで禁煙するのは、実際には難しい場合があります。
そんな時に頼りになるのが、病院などの医療機関で受けられる禁煙外来です。定期的な面談のほか、離脱症状を和らげる薬や、パッチなどの処方が受けられます。
一定の条件を満たし「ニコチン依存症」と診断された場合には、健康保険が適用されますので、専門の機関や医師の協力を得ながら禁煙を成功させましょう。