2014年7月15日更新
●口腔ケアは長寿の秘訣! ①お口の健康
「むし歯」をはじめ、「歯周病」や「プラークコントロール」などの歯に関する単語を耳にすることはあると思います。
では、これもよく聞く「歯垢」と「歯石」の違いとは何でしょうか?
今月は、それらが何かということとその対策も含め、口腔ケアについて考えていきます。
何歳になっても自分の歯でおいしいご飯を食べられるように、今からしっかりケアしていきましょう!
▼だ液の主なはたらきを知ろう
だ液には、歯についた食べ物のかすを洗い流す浄化作用や、細菌から口の中を守る殺菌作用があります。このだ液が加齢や服薬によって減ってしまうと、殺菌能力が弱まり、歯垢(プラーク)がたまりやすくなってしまいます。
また、私たちの口の中は、食事をすると酸性に傾きます。口の中が酸性になると、歯のエナメル質からカルシウムが溶け出し、むし歯になりやすい状態になります。だ液にはその酸性状態を中和し、溶け出した歯のミネラル成分を修復するはたらきがあります。つまり、だ液が減るとこの中和が遅くなり、むし歯ができやすくなります。
▼歯垢(プラーク)ってなに?
口の中の食べかすを餌にして増殖した細菌のかたまりで、食べかすそのものではありません。歯の表面に付着する白色または黄白色のネバネバした物質です。これを放っておくと、むし歯や歯周病の原因になります。
▼むし歯と歯周病について
繁殖した細菌が、酸や毒素を作りだして歯を溶かしてしまうとむし歯に、歯を支える骨や歯ぐきに炎症を起こしてしまうと歯周病になります。歯周病は、進行すると歯を支える骨を溶かし、やがて歯が抜けてしまう原因になります。
▼口臭の原因は・・・
増殖した細菌のかたまりが、歯に付いたものが歯垢(プラーク)で、舌の表面に付いたものが舌苔(ぜったい)です。これらが口臭の元になります。また、むし歯や歯周病になると、細菌の数がもっと増えて強い臭いを出すようになります。
歯垢(プラーク)を放っておくと、いろいろな問題が起きることをわかっていただけたでしょうか。
次回は歯石について考えてみましょう。