2014年7月23日更新
●口腔ケアは長寿の秘訣! ②歯石にご注意!!
前回は、歯垢(プラーク)について学びました。
その歯垢を放置しておくと、2~3日で石灰化し始めて、「歯石」へと変化します。
今回はこの歯石について考えましょう。
歯石は、歯垢とだ液に含まれるカルシウムやリン酸などが結びついて石のように硬くなったものです。食べかすと勘違いされやすいのですが、歯石は口の中で徐々に作られるものです。
なぜ歯石を取らないといけないの?
歯石はざらざらしていて内部にはすき間もあるので、そこで細菌が増殖して毒素を出します。その毒素が歯ぐきに炎症を起こしたり、歯を支える骨を溶かしたりする歯周病の原因になります。
そして、歯石は歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)を深くし、さらに歯垢がたまりやすくなって、歯周病を進行させます。
また、歯周病は糖尿病、心臓病、脳卒中、骨粗しょう症、早産などの合併症を伴うことがあります。
全身の健康のために、定期的な歯石除去を行いましょう。
歯石の予防には、歯垢が付かなくするための毎日の歯みがきが肝心です
下記の部分を特にしっかり磨きましょう。歯石は一度付着すると歯磨きでは落とすことができないので、歯石になる前にケアすることが大切です。
- ★ 歯垢が残りやすいところ
- 奥歯や、歯の間、歯ぐきとの境目など
- ★ 歯石がつきやすいところ
- 下の前歯の裏側や上の奥歯の外側など
歯石ができてしまった時は、歯医者で早めに取り除いてもらいましょう。
また、セルフケアで歯垢を完全に除去するのは難しいので、歯医者で定期的に除去してもらうのが効果的です。