2014年7月28日更新
●グッスリ眠って疲れを回復!
睡眠は、心身の疲れを回復させる役割があります。そのため、睡眠時間が不足したり質が悪かったりすると、健康に影響を及ぼします。また、睡眠不足と質の悪化は、生活習慣病のリスクにもつながることがわかってきました。
しっかりと眠り、すっきりと目覚めることで、生活のリズムが整っていきます。暑くて寝苦しい夏こそ、自分の「睡眠」について見直す時季です!
◆ 夏の快眠のために ◆
人間は、からだの内部の体温が下がって一定の温度に達しないと眠りにつきにくく、からだの内部の体温が高いままだとグッスリ眠れません。温度や湿度が高い夏は発汗による体温調節がうまくいかず、寝つきが悪くなるのです。
快眠のためには環境づくりや眠りにつくまでの過ごし方が重要です。
◆エアコンを使おう
夏に心地よく眠りにつくためには、室温26~28度前後、湿度60%くらいの状態がよいそうです。少なくとも就寝30分前くらいからは、涼しいと感じられるくらいの設定温度でエアコンを使用しましょう。
節電のためにタイマーを使う場合は、3~4時間に設定するのがおすすめです。
◆寝具を工夫しよう
布団よりもベッドのほうが通気性が良好です。ベッドパッドとシーツを、比熱が低く吸湿・放湿性のよい麻などの素材のものにすると、より心地よく眠れます。
敷布団を使う場合は、布団の下にすのこや籐(とう)などのラグを敷いて通気を確保すれば、不快感を軽減できます。
◆部屋の明るさを調整しよう
明るい光には目を覚ます作用があるため、照明は明るすぎないほうが良く、特に白っぽい色味だと睡眠の質が低下します。
就寝時には、必ずしも真っ暗にする必要はありませんが、自分が不安を感じない程度の暗さにすることが大切です。
◆パジャマを着よう
夏は裸で眠る人もいますが、パジャマを着たほうが汗をよく吸収する分、からだの内部の体温を下げやすくなります。
また、パジャマは洗濯も容易で、汗や皮脂などによるシーツの汚れを減らすことができます。
◆ぬるめのお湯につかろう
入浴は、40度前後のお湯にゆっくり入ることで精神的にもリラックスできます。
ほてりが収まってから就寝しましょう。体温が少し上がった状態から、徐々に下がっていくタイミングで眠れるようにするのが、寝つきをよくするポイントです。
★ 就寝前は避けたいこと ★
- 飲酒
→アルコールは一時的に眠気をもたらしますが、睡眠が浅くなり熟睡感が得られなくなります - 喫煙やコーヒーなどのカフェインの含まれる飲み物
→覚せい作用があり、この作用は3時間程度持続します - 寝床に入ってからの携帯でのメールやゲーム
→熱中すると目が覚めるとともに、就床後に明るい画面を見続けることで眠気を感じにくくなります