2014年8月20日更新
●"食"から始める夏の健康づくり ③食物繊維をとろう
食物繊維はエネルギー源になる栄養素がないため、もともとは価値のないものと思われていました。しかし近年、消化されずに小腸を通って大腸まで届くこの食物繊維に、便秘の予防をはじめとする整腸効果のほか、血糖値上昇の抑制や血液中のコレステロールの改善など、多くの効果があることが明らかになっています。
生活習慣病の予防・改善にもつながる食物繊維を、積極的にとるようにしましょう!
食物繊維を多く含む夏野菜
枝豆:水溶性食物繊維
食物繊維のほかに、ビタミンB1、B2、C、タンパク質、カルシウム、カリウム、鉄分などが豊富に含まれる栄養価の高い野菜です。
アルコールから肝臓を守る働きがあるので、夏にビールと枝豆という組み合わせは実はベストマッチ!
オクラ:水溶性食物繊維
食物繊維のほかに、ビタミンB1やC、鉄分も含みます。
水溶性の成分が多いので、茹でる・水にさらすなどの調理方法で栄養素が流れてしまう欠点があります。旬である夏のオクラは柔らかく、生のままでも十分食べられますので、表面を軽く水洗いした後、生のまま細かく刻んで調理してみてください。
とうもろこし:不溶性食物繊維
主な成分は炭水化物ですが、胚芽の部分には脂質、ビタミンB1、B2、E、そして粒皮の部分には食物繊維とミネラルをバランス良く含む栄養豊かな野菜です。
よく熟していてぎっしり実がつまっているとうもろこしを選ぶには、皮の緑色とひげの茶色が濃く、ひげがたっぷりついているものがおすすめです。
そのほかレタス、セロリ、かぼちゃ、ししとう、いんげん、大葉(しそ)などにも含まれます。
水溶性食物繊維:血糖値の急激な上昇を抑え、コレステロールの吸収も抑える
不溶性食物繊維:腸を刺激して便秘解消などに有効
食物繊維は、昔に比べて食生活の欧米化やライフスタイルが変化したことで、ほとんどの日本人が不足気味になってしまった成分です。
意識的にとるようにしましょう!