2014年8月26日更新
●"食"から始める夏の健康づくり ④酸味をうまく使って塩分カット
塩分を摂りすぎると、血圧が上がったり胃がんになりやすかったりすることはよく知られています。しかし、「できるだけ塩分を控えたほうが良い」ということは知っていても、塩分を控えると味が薄くなっておいしくないと感じてしまい、なかなか控えることができない人が多いのでは。
そこで活用したいのが、お酢や柑橘類などの酸味です。酸味をうまく使って、おいしく塩分カットしましょう。
酸味の効果① 塩味を引き立てる
酸味には塩味を引き立てる効果があるので、酢の物などは塩分が少なくてもおいしく感じます。そのほかの料理でも、塩を控えめにして仕上げにレモンやすだちを絞ると塩味が引き締まり、おいしく減塩できます。
酸味の効果② 爽やかさと香りがおいしさを補う
塩分を控えた物足りなさを、酸味の爽やかさが補ってくれます。揚げものや焼き物に酢やレモンをうまく利用すれば、醤油やソースは少なめでもおいしく食べることができます。また、レモンやすだちの皮は薄く刻んだりおろしたりして、汁物や蒸し物の香りづけに使いましょう。
アレンジしても楽しめます
醤油にレモンや酢などを混ぜ合わせてポン酢のようにして使うのも減塩に役立ちますし、黒酢やワインビネガーは一煮立ちさせてコクのあるソースにアレンジするのもおすすめです。酢にもいろいろな種類があるので、料理に合わせて使い分けて、味の変化を楽しみましょう。
◎ 普段から減塩を意識しましょう ◎
厚生労働省が推奨している食塩摂取量は、健康な成人の場合で、男性9g未満、女性7.5g未満です(塩9gは大さじ約1/2杯分)。
加工食品やラーメンなどの汁物には塩分が多く含まれています。食べる量を減らす、食べる回数を減らす、麺類の汁は残す、などを心がけましょう。
味噌、醤油、ソースなどの調味料は「かけて食べる」より 「つけて食べる」ようにすると、塩分摂取量が少なくてすみます。