2014年8月28日更新
●"食"から始める夏の健康づくり ⑤香辛料で食欲アップ!
まだまだ暑い日が続いていますが、みなさま食事はきちんととっていますか? 夏も終わりかけのこの時期に、夏バテにかかって食欲が落ちる人も多いので注意が必要です。
食欲が落ちてきちんと食事をとらなくなると、栄養が不足してさらに夏バテが進んでしまいます。食欲増進効果のある香辛料を上手に利用し、しっかり食べるようにしましょう!
◆ 香辛料とは ◆
香辛料とは植物の一部で、果実、花、つぼみ、茎、葉、種子などから作られます。
食品の調理の際に香りや辛味、色を与えるもので、ハーブとスパイスに大別されます。
◎ハーブ:香辛料のうち、茎と葉と花を利用するもの
例)クレソン、パセリ、バジル、オレガノ、ローズマリーなど
◎スパイス:茎と葉と花以外の部位を利用するもの
例)ニンニク、ショウガ、唐辛子、ペッパー、シナモンなど
香辛料には、食欲を増進させる、胃腸の働きを高める、疲労を回復する、新陳代謝を高める、食品の保存性を高める、食材の臭みを消す、などの効果があります。
<身近にある香辛料の効果>
- ニンニク
→食欲をそそる香味を与えてくれます。疲労回復や体力増強にも効果があります。 - ショウガ
→血行を促進してからだを温める効果や健胃、疲労回復、夏バテ解消などの効果があります。 - 赤唐辛子
→食欲増進、新陳代謝の活性化、血行を促進してからだを温めるなどの効果があります。 - コショウ
→健胃、栄養吸収の促進、食欲増進などの効果があります。
発酵食品にも注目!
ヨーグルト、チーズ、納豆、キムチ、醤油、味噌、鰹節、漬物などの発酵食品は、元の食材にはない栄養を含み、腸内環境を整えて免疫力を高める効果があるので、夏バテ予防に役立ちます。また、すでにある程度消化されている食品なので体内への吸収も良く、老化防止や疲労回復、動脈硬化を防止する効能などもあるそうです。
★ 甘酒で夏バテ予防 ★
冬にホットで飲むイメージが強い甘酒ですが、実は俳句の「夏の季語」だということをご存知でしたか?
甘酒は、米麹を発酵させたものです。「飲む点滴」と呼ばれるほど、体に必要なビタミンやアミノ酸などを含んでいて、江戸時代には夏バテ防止の栄養ドリンクだったそうです。
レモンやゆずなどを少し入れて、さっぱりといただくのもおすすめです。