お知らせ
2014年10月22日更新

●目指せ禁煙!みんなでサポート ②禁煙でがんリスクを下げよう

 国内において最も死亡率の高いがんが、肺がんです。そしてタバコが肺がんの発生原因である確率は、男性で69%、女性では20%程度と推計されています。
 また、受動喫煙による肺がんのリスクは、受動喫煙がない人に比べて20~30%程度高くなると言われています。
 自分の健康のためだけではなく、周りにいる大切な人たちのためにも、禁煙を始めてみませんか?

《 IARCの発がん評価分類 》

喫煙は、世界保健機構(WHO)の国際がん研究機関(IARC)が分類した発がん評価において、人に対して発がん性があり、その発がん性に関して十分な証拠がある、「グループ1」に分類されています。

タバコががんを引き起こす仕組み

タバコの煙には発がん物質が多く含まれています。発がん物質が細胞の遺伝子を傷つけ、その傷の修復がうまくいかない場合に細胞が「がん化」します。

肺がんだけじゃない?!喫煙によってリスクが高まる「がん」

 発がん物質は、煙の通り道である口や喉・肺はもちろん、唾液と一緒に飲み込まれて食道や胃などの消化管、そして血液に混ざって排出されるまでの経路でばらまかれます。

タバコの煙が直接触れる部分のがん

・喉頭がん ・肺がん ・口腔・咽頭がん

タバコの煙が触れない部分のがん

・食道がん ・胃がん ・肝臓がん
・すい臓がん ・膀胱がん ・子宮頸がん

禁煙によってがんのリスクを下げることができます

 禁煙した人は、喫煙を続けた人に比べてがんになる危険性やがんで死亡する危険性が低くなるという報告が出ています。

国際がん研究機関(IARC)による禁煙とリスク低下に対する評価
口腔がん 禁煙後20年以上で非喫煙者のレベルまでリスクが低下することを示す複数の研究がある。
食道がん リスクの低下は扁平上皮癌で認められる。禁煙後10年で非喫煙者の2倍のレベルまでリスクが低下する。
胃がん 禁煙する年齢が若いほどリスクは低下する。禁煙期間の影響については研究報告が少ない。
肺がん 禁煙後5~9年で現在喫煙者と比べて明らかにリスクが低下する。
咽頭がん 禁煙後、急速にリスクが低下し、10~15年で約60%低下する。
膀胱がん 禁煙後リスクは低下するが、少なくとも禁煙後25年は非喫煙者よりリスクが高い。
子宮頸がん リスク低下は扁平上皮癌で認められる。禁煙後、非喫煙者のレベルまで急速にリスクが低下する。

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 当組合ではみなさんの禁煙チャレンジをサポートするために、日本対がん協会主催「らくらく禁煙コンテスト」に参画しています。
 今回は12月18日~1月28日に開催します。来年はタバコのない生活を始めてみませんか?


インフルエンザの予防は日頃の生活習慣から

 毎日の手洗い・うがい・バランスのとれた食事を心がけ、予防につとめましょう。

インフルエンザ予防接種はお早めに!!

 ワクチンが十分な効果を維持する期間は、接種後2週間から約5ヵ月とされていますので、流行前の遅くとも12月中旬までには予防接種を受けましょう。


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