2014年11月12日更新
●ジェネリックを使って賢く節約しましょう
日本の医療費は毎年増え続けていますが、中でもお薬にかかるお金が増えていることをご存知ですか?
日本では医療費に占める薬剤費の割合が欧米よりも高く、その原因の一つは「ジェネリック医薬品」の利用が進んでいないことだといわれています。
ジェネリック医薬品は新薬よりも安く、効き目や品質は新薬と同等であることが確認されています。品質が確かで家計にも優しいジェネリック医薬品を、ぜひ活用しましょう!
★ 「ジェネリック医薬品」ってなに? ★
病院で処方される薬には、「新薬」(先発医薬品)と「ジェネリック医薬品」(後発医薬品)があり、ジェネリック医薬品に切り替えると、薬代を安く抑えることができます。
ジェネリック医薬品は、新薬の特許期間終了後に、新薬と同じ有効成分を使って開発される薬で、新薬よりも約20~80%安くなっています(平均で約半額)。
★ ジェネリック医薬品にはメリットがいっぱい! ★
・新薬よりも価格が安い
新しい薬の開発には莫大な費用と時間がかかるため、製薬会社はそのコストを含めた価格を設定して販売します。しかし、特許期間(約20~25年)が切れた後は、同じ有効成分を使った薬を他の会社でも開発・販売できるようになります。
これが「ジェネリック医薬品」で、開発にかかるコストを大幅に減らすことができる分、新薬よりも安い価格で販売することができます。
・効き目や安全性は新薬と同等
開発にかかるコストを減らせるといっても、ジェネリック医薬品は国が定める厳しい基準をクリアし、効き目や安全性、品質が新薬と同等であると確認された物だけが販売されています。安いからといって、不安を感じることはありません。
・飲みやすく改良されているものも!
ジェネリック医薬品は新薬と同じ有効成分を使っていますが、それ以外の添加剤などは異なるものもあります。
年配の方や子どもが飲みやすいように、錠剤を小さくしたり、苦みを抑えたりなど、新薬よりも改良されているジェネリック医薬品も多く開発されています。
★ どのくらい安くなるの? ★
さまざまな病気の薬にジェネリック医薬品が開発されていますが、
糖尿病や高血圧などの生活習慣病のように、長期に渡って飲み続けるお薬や、何種類ものお薬を飲んでいる場合は、
新薬との差額が特に大きくなります。
たとえば糖尿病の治療で、代表的なお薬を1日3回、1年間服用した場合に、新薬だと17000~18000円くらいかかるところが、
ジェネリック医薬品に切り替えると7000~8000円と、約10000円も安くなる場合もあります。
ジェネリック医薬品に切り替えたときの差額は、現在使っているお薬や、切り替えるジェネリック医薬品の種類によっても変わってきますので、
もっとくわしく知りたい方は「かんたん差額計算」サイトをご利用ください。
新薬とジェネリック医薬品の差額がわかります!
「かんたん差額計算」サイトで、現在処方されている薬の製品名を入力すると、ジェネリック医薬品に切り替えた場合にどれくらい薬代を安くできるか調べることができます。当組合トップページ からご利用ください。
★ ジェネリック医薬品に切り替えるには? ★
ジェネリック医薬品への切り替えについて、まずは医師に相談してみましょう。医薬品の種類によってはジェネリック医薬品が発売されていなかったり、また、治療方法によっては変更できない場合もありますが、そうでない場合は積極的に切り替えていきましょう。
ジェネリック医薬品を希望することを伝えにくい場合などには、受付で診察券・保険証と一緒に提示できる「ジェネリック医薬品お願いカード」や「ジェネリック希望シール」をご活用ください。
カードやシールがお手元にない場合や、ご家族で活用されるため複数枚必要な場合などは、当組合(業務課 TEL 052-211-2439)までご連絡ください。
不安な方は、まずは「お試し調剤」で
ジェネリック医薬品を利用したことがなく、なんとなく不安に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方は、
「お試し調剤(分割調剤)」
というしくみをご利用ください。
このしくみを使えば、1枚の処方せんで何回かに分けて薬を受け取ることができますので、まず最初の1~2週間だけジェネリック医薬品を試してみることができます。