お知らせ
2014年11月24日更新

●ノロウイルスによる冬の食中毒にご注意ください!

 食中毒は夏の暑い時期だけに発生するものではありません。

 毎年冬に流行するノロウイルスは、流行のピークが12月~3月です。昨年も、全国で11月に540人だった患者数が、12月に2,399人と一気に増加しました。

 ノロウイルスは感染力が強力で、汚染された食品からだけでなく、人から人への二次感染も起こります。予防のために、正しい知識を身につけておきましょう。

ノロウイルスについて

潜伏期間 24~48時間
おもな症状 吐きけ、おう吐、下痢、腹痛、微熱(1~2日)
感染経路
  • ウイルスが蓄積された二枚貝を、生や加熱不十分な状態で食べる
  • 感染した人のおう吐物やふん便などの処理が不適切なために起こる二次感染(ノロウイルスは乾燥すると空中に漂います。それを吸い込むことによって感染することがあるので、適切な処理が重要です。)
  • ウイルスに汚染された手指で調理した食品を食べる

 ノロウイルスは、10~100個程度の非常に少ないウイルスでも感染するほど感染力が強く、毎年冬になると感染者が急激に増えます。
 ほとんどの人は、1~2日のうちに自然に回復しますが、乳幼児や高齢者、体力の弱っている人などでは、ひどい脱水を起こしたり、おう吐物をのどに詰まらせたり、肺炎を起こすこともあるため、注意が必要です。

★ 予防のポイント ★

  • 作業前などの手洗いを徹底しましょう。(トイレのあと、調理施設に入る前、料理の盛り付けの前、次の調理に入る前。)
  • 加熱が必要な食品は、十分に加熱しましょう。
  • 調理器具は洗浄、殺菌しましょう。
  • 患者のおう吐物やふん便などの処理には、使い捨てのマスク、エプロン、ビニール手袋などを着用しましょう。
  • 調理器具やリネン類の消毒には塩素系漂白剤を使いましょう。(アルコール消毒は、ノロウイルスには効果がありません。)
 ノロウイルスは、感染しても無症状の人も意外に多く、感染していると気付かないまま、これらの人の手指を介して感染が起こることもあります。
 石けんでの手洗いを習慣にして、手についたウイルスを洗い流すようにしましょう。

● ● ● 手洗いの手順 ● ● ●

 ①~⑥までを2回繰り返し、菌やウイルスを洗い流しましょう 

流水でよく手をぬらした後、石けんをつけ、手のひらをよくこすります。

手の甲をのばすようにこすります。

指先・爪の間を念入りにこすります。

指の間を洗います。

親指と手のひらをねじり洗いします。

手首も忘れずに洗います。

洗い終わったら十分に水で流し、清潔なタオルやペーパータオルなどでよく拭いて乾かします。

ノロウイルスに関する正しい知識と予防対策等についての
詳しい情報をご確認ください。

厚生労働省ホームページ「ノロウイルスに関するQ&A」

インフルエンザの予防は日頃の生活習慣から

 毎日の手洗い・うがい・バランスのとれた食事を心がけ、予防につとめましょう。

インフルエンザ予防接種はお早めに!!

 ワクチンが十分な効果を維持する期間は、接種後2週間から約5ヵ月とされていますので、流行前の遅くとも12月中旬までには予防接種を受けましょう。