2014年12月10日更新
●冬のやけどにご注意を!
冬になると、家の中ではストーブ、ファンヒーター、こたつ、ホットカーペットなどの暖房器具が使われたり、食卓にはお鍋やホットプレート、おでんにグラタンなどのあつあつメニューが並んだりします。
熱を出すものは、どれもやけどの原因になる危険があることを意識して、特に小さいお子さまのいるご家庭では取扱いに注意しましょう!
低温やけどにご用心!
安全のためにと、火を使わないこたつや電気カーペット、湯たんぽなどを使う人も多いと思いますが、やけどは高温のものに触れた時だけ起きるわけではありません。
低温でも長時間触れていると、高温やけどと同じように皮膚組織が損傷します。そして低温やけどは、低い温度でゆっくりと進行するため、深部まで損傷していることがあるので注意が必要です。
特に子どもは大人と比べて体が小さいため、やけどをした場合は範囲の割合が大きくなりがちで、重症化するケースがあります。
<予防のために>
- 電気カーペットの上に子どもを長時間寝かせることは避ける
- こたつはタイマー機能を使って切り忘れを防止する
- 湯たんぽは布団に入る1時間前にセットして、寝るときには布団から出す
飲食物の温め方にご用心!
カップに注いで電子レンジに入れるだけで簡単に温かい飲み物を作ることができるのはとても便利ですが、「突沸(とっぷつ)」と呼ばれる現象によるやけどが増えているので気をつけましょう。
「突沸」とは、本来沸騰するはずの温度になってもうまく沸騰が起きず、そのまま加熱を続けたり振動を与えたりすると、突然泡が噴き出して中身が飛び散る現象で、温めたコーヒーに砂糖を加えるなどの小さなきっかけでも起こりうるものです。
ガスコンロやIHクッキングヒーターでも起こる可能性があるので注意しましょう。
<予防のために>
- 電子レンジでは飲み物を温めすぎない
- 温めすぎた場合は1、2分は待って外に出す
- ガスコンロなどでみそ汁などを温めるときは、火力を弱めにして、かき混ぜる
やけどをしてしまったら?
◆水で冷やす
基本は「冷却」です。水道水やシャワーなどの流水で痛みが無くなるまで冷やします。冷やし過ぎると低体温症になってしまう恐れがあるので気をつけてください。
◆衣服は脱がせない
衣服の上からやけどをした場合は、服を脱ぐ際に皮膚を傷めることがあるので、服の上から冷やすようにします。ハサミで衣服を切るのも危険ですので避けましょう。
◆水ぶくれをつぶさない
感染の危険があるので絶対にやめましょう。
● 万が一、お子様が病気やケガをした場合は、こちらをご活用ください ●
電話相談 | 小児救急電話相談 #8000 |
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インフルエンザの予防は日頃の生活習慣から
毎日の手洗い・うがい・バランスのとれた食事を心がけ、予防につとめましょう。