お知らせ
2014年12月11日更新

●ノロウイルス対策、しっかりできていますか?

 12月に入って1週間の間に、飲食店でのノロウイルス感染や小学校での集団感染報告が出ています。ノロウイルスの流行のピークは12月~3月なので、これからが最も気をつけなければいけない時期です。

 ノロウイルスは感染力が極めて強く、ごくわずかなウイルスが体内に入るだけで感染してしまいます。そして、現在このウイルスに効果のある抗ウイルス剤がないため、感染しないようにする予防が重要です。

● ウイルスが付着している場所と感染のおそれがある期間(冬季) ●

 ノロウイルスは、私たちの生活環境の中で比較的長い間感染能力を保持していると言われています。

食品 3~4日 流し(ステンレス) 1週間
空気中 1週間 衣類やじゅうたん 2週間
飲料水を含む水中 4℃で60日以上、25℃で約20日

ノロウイルス対策のポイント

●手洗いをしっかり行いましょう
 調理前後・食事前・トイレの後は石けんを使って時間をかけて!

 感染予防の基本は手洗いです。手を介してノロウイルスを体内に入れてしまわないように、普段からしっかり手を洗いましょう。手洗いが不十分だと、自分が感染するおそれがあるだけでなく、人から人への二次感染で広めてしまうおそれがあります。

①~⑥までを2回繰り返し、菌やウイルスを洗い流しましょう

流水でよく手をぬらした後、石けんをつけ、手のひらをよくこすります。

手の甲をのばすようにこすります。

指先・爪の間を念入りにこすります。

指の間を洗います。

親指と手のひらをねじり洗いします。

手首も忘れずに洗います。

洗い終わったら十分に水で流し、清潔なタオルやペーパータオルなどでよく拭いて乾かします。

●加熱が必要な食品は十分に加熱しましょう
 二枚貝などは中心温度85~90℃以上で、1分半以上の加熱が目安!

 食品そのものからの感染を防ぐには、食品を十分に加熱することが大切です。一般的な食中毒予防は75℃以上で1分以上の加熱が目安ですが、ノロウイルスは死滅しにくいため、特に「85~90℃以上、1分半以上」が推奨されています。

●消毒、吐物・汚物などの処理には注意が必要です
 万一に備えて、やり方をチェック!

 ノロウイルスに感染した人の吐物や汚物には、多くの場合ノロウイルスが含まれているので、その処理には細心の注意が必要です。処理が不十分で床やトイレなどに残ったウイルスが、吐物などの乾燥後に浮遊して、感染が拡大するというケースは珍しくありません。万一に備えて、厚生労働省のパンフレットで、処理方法や消毒の仕方などをチェックしておきましょう。

 ▼ [厚生労働省] ノロウイルス食中毒予防対策リーフレット


ノロウイルスに関する正しい知識と予防対策等についての
詳しい情報をご確認ください。

厚生労働省ホームページ「ノロウイルスに関するQ&A」

インフルエンザの予防は日頃の生活習慣から

 毎日の手洗い・うがい・バランスのとれた食事を心がけ、予防につとめましょう。

インフルエンザ予防接種はお早めに!!

 ワクチンが十分な効果を維持する期間は、接種後2週間から約5ヵ月とされていますので、流行前の遅くとも12月中旬までには予防接種を受けましょう。