2015年3月18日更新
●乾燥していませんか? ③口の乾燥「ドライマウス」
「口やのどが渇く」「食べ物の味がおかしい」「舌が痛い」「口臭が気になる」などの症状はありませんか? それは、もしかしたら「ドライマウス」かもしれません。
ドライマウスとは、だ液の量が減って、口の中が乾いてしまうこと。ストレスが原因の一つといわれ、近年患者が増えているそうです。
ドライマウスにならないよう考えてみましょう!
ドライマウスはなぜ起こるの?
- 糖尿病、腎臓疾患、薬剤の副作用
- ストレス
- 口呼吸
- 飲酒、喫煙
- 加齢
などの原因によって、だ液が減ってしまうことで起こります。また、ファーストフードなどのやわらかい食べ物を食べる機会が増え、昔に比べて物をかむ時間が短くなったことも、だ液が減った原因となっています。
ドライマウスの自己チェック
◆以下の項目の内、いくつ当てはまりますか?
- 口の中がネバネバする
- 口の中や舌が痛い
- 乾いたものが食べにくい
- 口が渇いてしゃべりにくい
- 口内炎などができやすい
- むし歯や歯周病になりやすい
- 味覚がおかしい
- 口臭が気になる
- 夜中に目が覚めて水を飲みたくなる
あてはまる数が多い人ほど、ドライマウスの可能性があります。一度、お近くの歯科医にご相談ください。
ドライマウスの改善方法
原因が糖尿病などの場合は、まずその病気の治療が必要です。日常生活では、口の渇きを防ぐことが大切で、具体的には以下の方法があります。
- よく噛んで食べる
- 口の中を清潔に保つ
- ストレスを減らす
- だ液腺*のマッサージをする
* 耳下腺(じかせん)・・・耳の下から上の奥歯あたりのほほ
顎下腺(がっかせん)・・・あごの内側の柔らかい部分
舌下腺(ぜっかせん)・・・あごの真下、舌の付け根あたり
★ だ液の働き
だ液には、食べる、飲む、話すといった口の働きを助ける、口から入ってくる細菌から体を守る、むし歯や歯周病を防ぐといった働きがあります。
ドライマウスの初期症状では、口の乾燥や口臭が気になる程度ですが、重症になると舌の痛みがひどくなったりしゃべりにくくなったりする症状があらわれ、むし歯や歯周病などにもつながります。口の渇きを感じたら、早めにケアをしましょう。