2015年4月29日更新
●暖かくなるこの時期、食中毒にご注意ください!
気温が上昇する春から夏にかけて、高温多湿を好む細菌が繁殖しやすくなります。
なかでも、生や生焼けの肉などが原因になりやすい「カンピロバクター」による食中毒は、4~9月に多く発生します。また、「ノロウイルス」は冬に注目されがちですが、実際は1年を通して発生しています。
食材や調理器具の管理や扱い方を見直して、食中毒予防に努めましょう。
カンピロバクター
鶏や牛などの家畜、ペットの腸にすむ菌。原因になりやすい食品は、生肉や半加熱の肉類のほか、肉類から二次汚染された野菜など。
ノロウイルス
ウイルス性食中毒の原因としてもっとも多いもの。二枚貝のほか、さまざまな食品が原因になる。感染力が強く、少量でも感染する。
食中毒予防の三原則は、
「つけない」「ふやさない」「やっつける」!
食中毒予防のための6ステップ
1.買い物
できるだけ新鮮な食品を選び、肉や魚などは汁がもれないようにその場で別々のビニール袋などに分けて包みましょう。
帰宅したら手洗いを忘れずに!
2.保存
冷蔵・冷凍の必要な食品は、帰宅後すぐに冷蔵庫へ入れましょう。
肉や魚などの汁がもれていないかの確認と、肉・魚介・卵を扱うときは手洗いを忘れずに!
3.下ごしらえ
冷凍食品の解凍は、使う分だけにしましょう。
肉や魚などの汁が、生で食べる野菜や果物、調理済の食品につかないように気をつけましょう。
使用した包丁やまな板はすぐに洗剤で洗い、熱湯消毒をしましょう。
生ものを扱ったあと、ほかの家事やトイレのあとなど、こまめな手洗いを忘れずに!
4.加熱調理
加熱する食品は、中心部まで十分に加熱しましょう。
調理を中断するときは、室温に放置しないでいったん冷蔵庫に入れ、再調理の際には十分に加熱しましょう。
調理前には改めて手洗いを忘れずに!
5.食事
調理した食品はできるだけすぐに食べましょう。
すぐに食べないものはすばやく冷まし、冷蔵庫や冷凍庫で保存しましょう。
食卓につく前にも手洗いを忘れずに!
6.後片づけ
残った食品を保存するときは、浅い容器に小分けしてすばやく冷まし、冷凍・冷蔵保存しましょう。
温め直すときは、中心部まで十分加熱しましょう。
時間がたちすぎて「ちょっと危ないかな?」と思う食品は、迷わず捨てましょう。
後片付けで残った食品を扱う前にも手洗いを忘れずに!