2015年5月21日更新
●梅雨前から夏バテ対策を始めよう!
だんだんと暑くなってきましたが、体調を崩されてはいませんか? 疲れが抜けにくい、食欲がわかなくなるなどの「夏バテ」は、真夏だけでなく梅雨や初夏の時期から起こってきます。
夏バテの原因となるのは、自律神経のバランスの乱れや、栄養の不足などです。適度な運動と栄養バランスの良い食事を心がけて、今のうちから夏バテしにくい体をつくっていきましょう!
夏バテが起こる原因
1.自律神経のバランスの乱れ
暑くなると、人の体は体温を一定に保つために、汗をかいたり血管を広げたりして熱を逃がそうとします。この働きをコントロールするのが自律神経です。
冷房のききすぎた室内と屋外を出入りしていると、自律神経のバランスが乱れやすくなります。また、自律神経は内臓の働きもコントロールしているため、胃腸の不調の原因にもなります。
2.脱水症状
汗をかくと、体から水分やミネラルが出ていきます。そのため、きちんと補給しないと脱水症状を起こし、食欲不振や疲労を招きます。
3.栄養不足
夏の暑さで食欲が低下して、栄養バランスがかたよると、夏バテ対策に必要な栄養素であるビタミン・ミネラル・たんぱく質が不足気味になってしまいます。
● 夏に向けての体づくりをしよう ●
◆ 日頃から軽い運動をしよう
汗を上手にかく体を作っておくことが大切です。
また、ウォーキングなどの軽い運動は、自律神経の働きを整える効果があります。
◆ こまめに水分補給をしよう
熱中症予防のためにも、水分をこまめに摂りましょう。
ただし、糖質の多い清涼飲料水の飲み過ぎには注意しましょう。
◆ エアコンを上手に使おう
エアコンの設定温度は28℃程度に、屋外との気温差は5℃以内にして、自律神経のバランスを乱さないようにしましょう。
◆ 睡眠をしっかりとろう
疲労回復や自律神経を整えるために、睡眠は欠かせません。
◆ 栄養バランスに気をつけよう
1日3食、いつも以上に食事には気をつけて、夏バテ対策に必要な栄養素を積極的に摂るようにしましょう。
積極的に摂りたい栄養素
・ビタミンB1
糖質をエネルギーに変えて疲れにくくする。
食品例 | 豚肉、ウナギなど |
・ミネラル
ナトリウムやカルシウム、鉄分など。体のさまざまな機能の調整に欠かせない。
食品例 | 赤身の魚や肉類、レバー、ほうれん草、大豆など |
・たんぱく質
体をつくるもとになる栄養素で、不足すると体力や病気への抵抗力が低下する。
食品例 | 肉類や魚介類、豆類、卵、乳製品など |
★ 「山芋」は夏バテ対策にうってつけ!
山芋にはビタミンB1、カルシウム、カリウムなどが豊富に含まれています。さらに、ネバネバ成分であるムチンには、たんぱく質の消化吸収を助ける働きがあります。
ビタミンB1やムチンは熱に弱いので、加熱せず、すりおろして食べるなどするとよいでしょう。