2015年6月3日更新
●6月4日から「歯と口の健康週間」 セルフケアはしっかりと!
6月4日~10日は、歯と口の健康週間です。歯や口の健康管理について考えてみませんか?
毎日歯をみがいていても、みがき方によっては、汚れが十分にとれていなかったり、歯ぐきを傷つけてしまったりもします。
この機会にセルフケアの方法を見直して、いつまでも健康な歯を保てるようにしましょう!
◆ 歯を溶かす「むし歯」と、骨や歯茎に炎症を起こす「歯周病」
繁殖した細菌が、酸や毒素を作り出して歯を溶かしてしまうと「むし歯」に、歯を支える骨や歯ぐきに炎症を起こしてしまうと「歯周病」になります。
歯周病は、進行すると歯を支える骨を溶かし、やがて歯が抜けてしまう原因になります。また、糖尿病、心臓病、脳卒中、骨粗しょう症、早産などの合併症を伴うこともあります。
◆ むし歯や歯周病の原因になる「歯垢(プラーク)」
歯垢は、口の中の食べかすを餌にして増殖した細菌のかたまりで、歯の表面に付着する白色または黄白色のネバネバした物質です(食べかすそのものではありません)。
これを放っておくと、むし歯や歯周病の原因になります。
◆ 歯周病の原因になる「歯石」
歯石は、歯垢とだ液に含まれるカルシウムやリン酸などが結びついて石のように硬くなったものです。食べかすと勘違いされやすいのですが、歯石は口の中で徐々に作られるものです。
歯石はざらざらしていて、内部にはすき間もあるので、そこで細菌が増殖して毒素を出します。その毒素が歯周病の原因になります。
歯石ができてしまった時は、歯医者で早めに取り除いてもらいましょう。歯石のもとになる歯垢も、セルフケアで完全に除去するのは難しいので、歯医者で定期的に除去してもらうのが効果的です。
歯垢や歯石の予防には、毎日の歯みがきが大切です!
歯垢や歯石がつきやすいところを中心に、やらわかめの歯ブラシを小刻みに動かしてみがきましょう。
強くみがきすぎると歯ぐきが下がってしまうので、適度な力加減でみがくことが大切です。
★ 歯垢が残りやすいところ
奥歯や歯の間、歯ぐきとの境目など
★ 歯石がつきやすいところ
下の前歯の裏側や上の奥歯の外側など