2015年6月18日更新
●毎月19日は「食育の日」。栄養バランスに気をつけよう
夏になると食欲が落ちて、そうめんなどの簡単な食事だけで済ませてしまう方はいませんか? 食べやすいからといって偏った食事をしていると、夏バテなどの原因になります。
暑い夏を元気に過ごすために、まずは主食・副菜・主菜の3つがバランスよくそろった食事を心がけることが大切です。特にビタミンB群や鉄、たんぱく質などは不足しがちなので、しっかり摂って夏バテを予防しましょう!
「栄養バランスのとれた食事」って、具体的にどうしたらいいの?
厚生労働省・農林水産省が策定した「食事バランスガイド」では、1日に「何を」「どれだけ」食べたらいいかの目安を、「主食(ごはん、パン、麺)」、「副菜(野菜、きのこ、いも、海藻料理)」、「主菜(肉、魚、卵、大豆料理)」、「牛乳・乳製品」、「果物」の5つに分類して、イラストで表しています。
くわしくは下記ホームページをご覧ください。
夏バテ対策に役立つ栄養素
● ビタミンB群:「元気の源」
特に、「疲労回復のビタミン」と呼ばれるビタミンB1が不可欠です。
糖質をエネルギーに変える働きがあり、疲労感や倦怠感を取り除きます。
不足するとブドウ糖がエネルギーに変わらずに、疲労物質である乳酸となって、夏バテの原因になります。
ビタミンB群が多く含まれる食品豚肉、ウナギ、大豆、かつお、玄米など
● 鉄:全身に酸素を運ぶ
呼吸で取り込んだ酸素を全身に運ぶ働きをします。不足すると貧血になります。
貧血にまでは至らなくても、酸素不足から倦怠感や食欲不振など、夏バテを助長する症状が現れることもあります。
特に女性は、毎月の生理で鉄が流出しやすいので積極的に摂りましょう。
鉄が多く含まれる食品赤身の魚や肉類、レバー、ほうれん草、大豆など
● たんぱく質:体をつくるもとになる
筋肉や骨、臓器、皮膚、髪などの主要な材料となります。不足すると、体力や抵抗力が低下し、全身の機能が衰えてきます。
たんぱく質は、必須アミノ酸と非必須アミノ酸から構成されていますが、必須アミノ酸は体内で合成されないため、常に食事から補う必要があります。
たんぱく質が多く含まれる食品肉、魚、卵、乳製品、豆製品など
冷たいもののとりすぎにも注意!
暑い日の冷えたビールやジュース、アイスなどはおいしく感じられるものですね。
しかし冷たいものをとりすぎると、内臓が急に冷やされて、消化器官の機能が低下し、食欲が落ちたり、下痢、夏バテなどを引き起こす原因になってしまいます。
また、内側から冷えた体は、リンパの流れが悪くなって、老廃物や余分な水分が排出されにくくなり、むくみが起こりやすくもなります。
・「少し冷たい」と感じられる程度の方が体には優しい
・どうしてもキンキンに冷えたビールなどが飲みたいときは、一気に飲むのではなく、ゆっくり飲む
ようにした方がよい
ということを覚えておきましょう。