お知らせ
2015年7月8日更新

●健診で健康を守ろう ②検査の意味を知って改善に活かそう!

 健診結果が届いたら、それぞれの検査項目をきちんとチェックしていますか?

 健診を健康管理に活かしていくためには、どの検査で何を調べ、どんな病気がわかるのかなど、それぞれの検査の意味を理解することが大切です。

 特に、生活習慣病に関わる血圧や脂質、血糖値などは、毎回変化を確認し、異常がみられたらすぐに生活習慣の改善に取り組みましょう!

◆ 血圧 : 血圧に異常がないかをチェックします。

 血圧とは、心臓から流れる血液によって血管にかかる圧力のことです。心臓が収縮するときが「最高血圧」、拡張するときが「最低血圧」となります。
 高血圧は、循環器系(心臓、血管)の異常のほか、腎臓、内分泌や代謝系の異常が疑われます。血圧が高い状態が続くと、脳出血、脳血栓、心筋梗塞などを起こしやすいため危険です。

◆ 脂質 : 血液中の脂質を測定し、動脈硬化などの危険性をチェックします。

 血液中には、コレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸の4種類の脂質があり、コレステロールには「LDL(悪玉)コレステロール」と「HDL(善玉)コレステロール」があります。
 このうち、LDLコレステロールもしくは中性脂肪が多すぎる場合と、HDLコレステロールが少なすぎる場合に、「脂質異常症」と判定されます。脂質異常症は動脈硬化を引き起こし、進行すると心筋梗塞や脳梗塞などにつながります。

◆ 血糖値 : 血液中のブドウ糖を測定し、糖尿病の危険性をチェックします。

 血糖とは、血液中に含まれるブドウ糖のことです。
 通常、血糖値は食事をとると上昇し、その後、時間の経過とともに低下していきます。しかし、血糖値が十分に低下せず、慢性的に高い状態が続く場合は、「糖尿病」や「糖尿病予備群」が疑われます。
 また、血糖を調節するホルモンは膵臓(すいぞう)で分泌されることから、内分泌疾患、膵疾患の発見にもつながります。

検査の「基準値」と「異常値」

 検査には「基準値」と「異常値」があります。しかしこの値は、「わずかでも基準値をはみ出せば異常である」ということではありません。
 基準値とは、長い間大勢の人のデータから得られた「標準的な値」であり、検査の結果得られた数値がこの範囲内にあれば発病しにくいという値です。
 また、医師は個々の検査項目ごとに結果の良し悪しを判断するというより、検査結果全体を見て総合的に判断しますので、仮に個々の結果が基準値範囲内であっても、医師のアドバイスがあるときはこれに従い、日常生活の中で改善する努力をしましょう。

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