2015年8月4日更新
●夏をのりきる健康管理 ①こまめに水分を補給しよう!
厳しい暑さが続きますが、水分補給には十分に気を配っていますか? 水分補給が不十分だと、熱中症や脱水症を起こす原因になります。症状が重い場合、命にかかわることもありますので注意しましょう。
また、汗をたくさんかいたときは、水分だけでなく塩分も補給する必要があります。飲み物を飲むタイミングや、飲み物の種類も意識して、効果的に熱中症や脱水症を予防しましょう!
かしこい水分補給のコツ
●喉が渇いていなくても、こまめに水分補給を
喉の渇きを感じる時は、すでに体内の水分が不足している状態です。30分に1回などタイミングを決め、定期的に、こまめに水分を補給しましょう。
一度に大量の水分を摂取すると、体に害を起こすこともあります。「適量をこまめに」がポイントです。
●運動する30分前に
小腸から水分を吸収するまでにタイムラグがあるため、運動する30分前に水分補給をするのが理想です。運動中はもちろん、汗をかく前から少しずつ水分補給を始めましょう。
●汗をかいたら、塩分も補おう
大量に汗をかくと、汗と一緒に体内の塩分も流失してしまいます。水分だけを補給すると、血液中のナトリウムの濃度がさらに低下し、こむら返りなどをおこすことがあります。スポーツドリンクや塩飴などで、塩分も補給しましょう。
マイボトルを持ち歩こう!
こまめに水分補給ができるよう、外出先でも屋内でも、近くに飲み物を用意しておきましょう。最近では節約・エコ志向からマイボトルを持ち歩く方も増えてきましたが、こまめな水分補給ができるため、熱中症対策としても有効です。ただし、使った後はきちんと洗い、衛生管理に注意しましょう。
飲み物の特徴を活かした水分補給を
飲み物の中には、熱中症対策として適したものもあれば、適さないものもあります。飲み物の特徴をふまえて、効果的な水分補給を心がけましょう。
コーヒー・お茶
コーヒーや緑茶、ウーロン茶などに含まれるカフェインには利尿作用があります。
熱中症対策としてはノンカフェイン、カフェインレスのものを選ぶとよいでしょう。麦茶、ハトムギ茶などはカフェインが含まれていませんので、熱中症対策に適しています。
スポーツドリンク
運動中、汗と一緒に失われた塩分を補給するのには適していますが、エネルギー補給のために糖分が多く含まれているものもあります。飲み過ぎると、カロリーの摂り過ぎにつながりますので注意が必要です。
牛乳
運動後に牛乳を飲むと、アミノ酸の働きによって血液量が増え、熱中症予防に効果を発揮することがわかってきました。体の血液量が多いほど水分の「余分」ができ、脱水症状を抑えやすくなるのです。
効果を高めるには、運動後30分から1時間程度の間に飲むことがおすすめです。
お酒は水分補給にはNGです!
冷たいビールがおいしい季節ですが、アルコールには利尿作用があり、10杯飲むと11杯分の水分が出るともいわれます。
残念ながらお酒は水分補給には適しませんので、お酒以外の飲料を適切に摂取しましょう。