2015年8月14日更新
●お盆休みも気をつけて!熱中症とその応急処置
お盆休みの帰省、旅行、家族サービスで外に出かけることが多い時期です。親戚での集まり、家族を伴っての移動、キャンプに海…
そんなときに気をつけたいのが「熱中症」と「紫外線」の対策です。ご自分はもちろん、ご家族や周りのお子さまが体調を崩していないか、大人が気を配ることが大切です。
●日射病と熱中症の違いは?
「日射病」とは従来の呼び方で、現在は「軽度(Ⅰ度)熱中症」といいます。「熱中症」は「日射病」も含む、高温や高湿の環境下で起こる全身の熱障害全般のことです。
日射病は頭部が直射日光で熱せられることにより起こります。末梢の血管が広がり体温を下げようと体が反応し、そのため血圧が下がり、気分が悪くなったり一時的に意識を失ったりします。
これを防ぐには、日傘を差したり帽子をかぶったりして、頭部を熱から守りましょう。
まずは直射日光、熱から頭部を守る!ことが熱中症対策の第一歩です。
●同時に紫外線対策もしましょう
紫外線を過剰に浴びすぎるとDNAの損傷をもたらします。これによっておこる有害作用には、日焼け、しみ、しわ、たるみ、皮膚がんのリスクの増大、白内障、紫外線角結膜炎(いわゆる雪目)などがあります。また、免疫力や体力を低下させ、体調不良を引きおこしたり、感染症にかかりやすくなったりもします。
過度の日焼けは絶対に避けるよう、日焼け止めクリーム(2時間ごとに塗りなおしましょう)、帽子、タオルなどで肌(とくに忘れがちな首・肩・背中・足など)を保護しましょう。
熱中症の主な症状
足やおなかの筋肉が突っ張って痛む/疲労感/吐き気/
めまい/血圧低下/顔面蒼白/体温上昇/意識混濁 など
熱中症の応急処置
- 風通しのよい日陰や、冷房の効いたところに移動し、衣服を緩めて休む。吐き気がある場合は顔を横に向けて寝る。
- お茶か水、スポーツドリンク(塩分を含むもの)を飲む。意識がハッキリしない場合には無理に飲ませない。
- 氷や冷えたペットボトルを首すじや脇などにあてて、からだを冷やす。
上記のような応急処置を試みて、症状が改善しない場合や、意識や呼吸がハッキリしない場合は、できるだけ早く医師の診療を受けましょう。手当が遅れればショックや細胞・臓器障害に陥り、命を落とす危険もあります。