2015年9月8日更新
●9月9日は「救急の日」 いざという時のための応急処置を学ぼう
9月9日は「救急の日」です。昭和57年に制定されました。この機会に救急医療の大切さや、正しい応急手当法について学んでみましょう。
普段の生活の中で、けがや急病、事故の現場に居合わせる可能性は誰にでもあります。119番への迅速な通報、そして救急隊が到着するまでの間にすばやく適切な応急処置をすることが、病人やけが人の命を救う重要なポイントになります。
家庭内で発生しやすい事故と応急処置について
頭を打った
まず耳元で声をかけ意識の有無を確認します。意識がない場合は気道を確保します。意識がある場合は、毛布やふとんを下にして頭をやや高めにして寝かせます。出血があれば、傷口をガーゼやハンカチで押さえて止血します。出血がなく、こぶがある場合は氷のうなどで冷やします。
頭を打った場合、一番怖いのは、頭がい内出血と脳挫傷です。症状は徐々に出てくるので、異常がなくても数時間は安静にし過度な運動は控えるようにします。少しでも異常を感じたらすぐ病院へ。
やけどをした
基本は「冷却」です。水道水やシャワーなどの流水で痛みが無くなるまで冷やします。
水ぶくれをつぶすと感染の危険があるので絶対にやめましょう。
服の上からやけどをした時は、服を脱ぐ際に皮膚を傷めることがあるので、服の上から冷やすようにします。
手や指にやけどをした場合、後で腫れてくるので、指輪や腕時計、ブレスレットなどは必ず外します。冷やした後は、清潔なガーゼや布などで軽く包み病院へ。
おぼれた
家庭内でもお風呂でおぼれてしまう場合があります。
水から救出したら平らなところであお向けにし、呼吸や脈を確認します。なければ救急車が来るまで気道の確保、人工呼吸、心臓マッサージを行います。
大量の水を飲んでいて呼吸がある場合は、吐くことがあるので、吐物がのどにつまらないように顔を横に向かせます。子どもの場合は、さかさまにして背中を軽くたたきながら肺に入った水を出します。正常な体温に戻るまで毛布で全身をくるむなどして保温します。
応急手当について知ろう
◆ 日本赤十字社 「救急法等の講習」 ◆
救急法等の講習会での内容が掲載されています。日常の応急手当や、子どもの事故予防に役立つ知識などを学ぶことができます。
救急車の利用について知ろう
◆ 消防庁「救急車利用マニュアル」 ◆
救急通報のポイントや、その重要性、救急車の呼び方などが掲載されています。救急車を呼ぶべきかどうか、判断に迷った時に役立ちます。