2015年9月21日更新
●敬老の日 健康寿命について考えてみましょう
9月の第3月曜は「敬老の日」。「多年にわたり社会につくしてきたお年寄りを敬愛し長寿を祝う」日とされています。
敬老の日は、母の日のように世界的に普及している記念日が日本に入ってきたのではなく、日本で始まった習慣のようです。名前は異なりますが、アメリカでは祖父母の日、韓国では老人の日、中国では重陽節と呼ばれる日があり、それぞれ日本での敬老の日とほぼ同じ意味合いを持つ日です。
健康寿命とは?
日本の平均寿命は男性80.21歳、女性86.61歳と長寿国として知られています。これに対し、介護などを受けずに自立して日常生活を送れる「健康寿命」は男性71.19歳、女性74.21歳(平成25年)で、平均寿命と比較して9~12歳の差があります。
「健康寿命」とは、健康上の理由で日常生活が制限されずに暮らせる年数のこと。平均寿命と健康寿命との差は「不健康な期間」を意味します。この期間に多額の医療費や介護費がかかっています。
健康寿命を延ばすためには
人口ピラミッドのグラフを見ても明らかなように、日本の少子高齢化は進行し続けています。団塊の世代が全員75歳となる2025年には75歳以上が全人口の18%となり、若い世代だけでは高齢者の医療費・介護費を支えきれません。健康や生活は自分自身で守らなければいけない時代になります。
そこで、現役世代のうちから予防や健康管理に取り組み、糖尿病などの生活習慣病の発症リスクを抑えて健康寿命を延ばそうという取り組みを健保組合では行っています。(データヘルス計画)
健康づくりのために常に心がけたいのは「栄養バランスのとれた食事」「適度な運動」「質の高い睡眠」です。生活習慣としてよい習慣を身に付け続けていくことが大切です。特に、運動習慣は若いうちから意識して取り組むことで40代・50代でも身体の衰えを感じにくく、60代以降も健康に過ごせる骨や筋肉を保つことにつながります。