2015年11月1日更新
●インフルエンザ対策はお済みですか?
11月に入り、いよいよ冬の到来です。各地からインフルエンザの声も聞こえてきました。今年は雨が多かったり、気温差が大きかったりして、気候の変化が厳しかったことも流行を早めた一因のようです。
インフルエンザを防ぐのに最も有効なのは、ワクチンの接種です。しかし日頃の対策があってこそ、その効果を発揮します。普段できる予防策について考えてみましょう。
かぜやインフルエンザの予防には、特にたんぱく質やビタミンを意識的に摂るとよいでしょう。たんぱく質は抵抗力を高め、ビタミンCには免疫力を高める作用があります。ビタミンAは鼻やのどの粘膜を丈夫にします。
たとえば、肉・魚・野菜などがたくさん入った鍋物なら、これらの栄養素をバランスよく摂ることができますし、体も温められるのでおすすめです。
疲労やストレスが溜まると、かぜやインフルエンザに対する抵抗力が弱まります。
一日の疲れをとるには、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かるのが効果的。もちろん、十分な睡眠で体を休めることも大切です。アロマテラピーや好きな音楽を聴くなど、自分に合った方法で心身をリフレッシュさせるとよいでしょう。
インフルエンザは、ウイルスが付着したドアノブやつり革などに触れた手を、口や鼻にもっていくことで感染します。
そこで大切になってくるのが手洗いとうがいです。手洗いは、腕時計や指輪を外し、指先・手首・指と指の間・親指のつけ根も念入りに洗いましょう。うがいはのどの粘膜を清潔に保つだけでなく、のどが潤うことよって、ウイルスを排除する線毛の働きの低下を防ぎます。
ウイルスは低温・乾燥を好みます。冬場は特にのどや鼻の粘膜が乾燥し、ウイルスが侵入しやすくなります。人混みに出るときは、使い捨てのサージカル(不織布製)マスクでしっかり口元を覆いましょう。
また、冬でもときどき換気をして、温度20~25℃、湿度50~60%程度に保つとよいでしょう。加湿器でなくても、入浴後に浴室のドアを開放したり、洗濯物を室内に干すのも加湿の一手です。
★ 歯磨きもインフルエンザ対策のひとつ ★
「歯磨き・口腔ケア」がインフルエンザの予防にも有効なことをご存知ですか。
インフルエンザはウイルスが粘膜に侵入することで発症します。歯垢や舌の汚れなどの細菌はインフルエンザウイルスが粘膜へ侵入しやすくなる酵素を出すため、口腔内が不潔な状態だと、インフルエンザに感染しやすくなると考えられています。毎日の歯磨きがインフルエンザ予防にもつながります。
特に高齢者は口腔内の雑菌が増殖しやすい傾向にあるので、正しい口腔ケアを心がけてインフルエンザ予防に役立てましょう。
インフルエンザの予防は日頃の生活習慣から
毎日の手洗い・うがい・バランスのとれた食事を心がけ、予防につとめましょう。