お知らせ
2015年11月4日更新

●寒い冬を迎えたときに ①乾燥に注意~湿度を保とう~

 乾燥が気になる季節になりました。
 インフルエンザやノロウイルスが発生しやすいのもこの季節。ウイルスは低温で湿度が低いほうが生き延びやすいためです。

 ウイルスは服や手に付いた痰や唾液が、口や鼻などの粘膜に触れて感染します(飛沫感染)。室内の湿度を40~70%に保ち、手洗いやうがいでウイルスが体に入らないようにすることで、冬場の感染症から身を守りましょう。

乾燥するとウイルスが広がりやすくなる

 空気が乾燥すると、痰や唾液が細かくなって遠くまで飛散しやすくなります。また、湿気があれば空気中に浮遊しているウイルスも床に落ちますが、乾燥していることで空気中に漂っている時間が長くなります。
 のどの粘膜に、粘液という「様々な病原体を排除する力」のある水分の層がありますが、乾燥によって粘液が失われるとその力が弱まり、ウイルスに感染しやすくなります。

室内の湿度を40~70%に保ちましょう

 ウイルスは湿度が低い方が活発になるため、室内の湿度を40~70%に保つことが大切です。
 加湿器を使うと便利ですが、

●観葉植物を置く

●濡れたタオルを干す

●浴槽に湯を溜めてドアを開けておく

などの方法でも湿度を上げることができます。ただし、結露が発生すると、カビのもとになるので注意しましょう。
 また、時々部屋の換気をして空気を入れ替えることも忘れないようにしましょう。

体内環境を整えよう

 ウイルスが体に入ってこないよう、「手洗い・うがい・マスクの着用」を徹底しましょう。

●手洗い・・・帰宅後、食事、トイレの後には必ず石けんで15秒以上かけて手を洗う。指の間や手首も忘れずに。

●うがい・・・手洗いとセットでうがいを習慣に。のどの粘膜を鍛え、ウイルスを洗い流しましょう。

●マスクの着用・・・人ごみに出かけるときは必ず着用。使い捨ての不織布製マスクがおススメです。口元の保湿にもなります。

 また、規則正しい生活を心がけ、免疫力をつけておくことが何より大切です。

湿度計を用意して健康の目安に

 エアコンや加湿器で湿度が分かるものもありますが、 最近では、夏は熱中症指数を測り、冬はインフルエンザ対策に湿度をチェックするための、見た目にも分かりやすい湿度計も売られています。
 家電量販店などで手に入りますので、特に小さなお子さまがいるご家庭などはひとつ用意しておくと健康管理に役立つのではないでしょうか。


インフルエンザの予防は日頃の生活習慣から

 毎日の手洗い・うがい・バランスのとれた食事を心がけ、予防につとめましょう。

インフルエンザ予防接種はお早めに!!

 ワクチンが十分な効果を維持する期間は、接種後2週間から約5ヵ月とされていますので、流行前の遅くとも12月中旬までには予防接種を受けましょう。


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