2015年11月13日更新
●11月14日は世界糖尿病デー 血糖値に気を付けよう
11月14日は、インスリンを発見したバンディング博士の誕生日で、その功績を讃えこの日を「世界糖尿病デー」と定めています。
糖尿病の世界人口は3億8700万人、日本でも約2000万人の糖尿病患者および予備軍がいると推定されています。
糖尿病はそれ自体で命を落とすことはありませんが、適切な処置をしないで放置していると、恐ろしい合併症を引き起こします。
糖尿病や合併症を予防するには、早い段階から適切な食事と運動の生活習慣を身に付け、血糖値をコントロールすることが大切です。
糖尿病になるとどうなる?
糖尿病はインスリンというホルモンの不足や作用低下によって、血糖値の上昇を抑える働き(耐糖能)が低下し、高血糖が慢性的に続く病気です。
血糖値が少々高くても、自覚症状はほとんどありません。しかし、血糖値が高い状態が続くと、さまざまな合併症をまねきます。成人の失明の原因の第1位、人工透析を受けなければならなくなる原因の第1位はいずれも糖尿病です。
糖尿病の合併症って?
糖尿病特有の合併症として、網膜症(目)、腎症(腎臓)、神経障害(手足)の3つがあります。また、血糖値が高い状態は血管を傷つけ、血流を悪化させます。その結果動脈硬化が進行し心筋梗塞・脳卒中といった命にかかわる病気を引き起こしやすくします。
どんなことに気を付けたらいい?
食事と運動習慣、両方を改善することで糖尿病の予防になります。2つがそろってこそ効果があります。<食事面>
食べ過ぎないことと、栄養のバランスに気をつけましょう。食べ方や食べる順番も重要です。
- 1日3食を規則正しく、よく噛んで食べる
- 朝・昼・夜の食事の分量を3:4:3の割合にする
- 甘いものや脂っぽいものを食べ過ぎない
- 血糖値の上昇を緩やかにするために、①野菜→②肉や魚→③ご飯やパンの順で食べる
- カロリーオーバーが心配なときは思い切って残す。外食時は「ごはん少な目」を注文する
<運動面>
無理なく毎日続けられる軽い運動を習慣にしましょう。
特に、食後30分~2時間後の軽い運動は血糖値の上昇を抑えることにつながるのでおススメです。普段の生活の中に、次のようなことを取り入れてみましょう。
- ちょっと遠くまでランチ、夕食後にウォーキング
- 目的地の一駅前で降りて歩く
- エレベーターやエスカレーターをやめて階段を使う
- テレビを見ながらストレッチをする
糖尿病のシンボルカラー、ブルーライトアップを見に行こう
「世界糖尿病デー」には「糖尿病へのさらなる認知・理解」と「糖尿病予防の重要性認識」の啓発を目的とした活動が世界各地で行われます。
日本でも、各地の建造物が糖尿病啓発のシンボルカラーである「青」にライトアップされるほか、東海地方でも血糖測定やウォーキング企画、講演会などさまざまなイベントが用意されています。お近くのライトアップ、イベントに是非ご参加ください。
東海地方の「ブルーライトアップ」イベント | ||
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地域 | イベント場所 | 日程 |
愛知県 | 名古屋城 | 11/14(土) |
岡崎城、大手門 | 11/9(月)~11/15(日) | |
など | ||
岐阜県 | 岐阜城、JR岐阜駅北口駅前広場 | 11/6(金)~11/15(日) |
大垣城、美濃市「旧今井家住宅」 | 11/9(月)~11/15(日) | |
郡上八幡城 | 11/12(木)~11/15(日) | |
など | ||
三重県 | 伊賀上野城(伊賀市) | 11/14(土) |
静岡県 | 静岡市駿府城巽櫓、静岡市役所本館ドーム、 沼津港展望台、清水エスパルスドリームプラザ観覧車、 掛川城、浜松城 |
11/14(金) |
沼津港 大型展望水門「びゅうお」 | 11/9(月)~11/15(日) | |
など |
インフルエンザの予防は日頃の生活習慣から
毎日の手洗い・うがい・バランスのとれた食事を心がけ、予防につとめましょう。