2015年11月18日更新
●寒い冬を迎えたときに ③血圧を意識した生活を
冬場は寒さに身をさらすと体が縮こまるように、血管が収縮して血流が悪くなり、血圧が上がりやすい時期でもあります。
高血圧の人はもちろん、そうでない人も、寒さに敏感に反応する血圧について考えてみましょう。
●なぜ冬場に血圧が上がりやすいの?
①末梢血管が収縮して血流が悪くなる
②夏のように発汗せず、ナトリウム(塩分)が排泄されにくい
③脱衣所やトイレと風呂場など、温度が大きく変動する
などの理由があげられます。
冬のシーン別 血圧対策
◆減塩や塩分の排出で◆
宴会などお誘いが多くなる時期。自宅での食事だけも減塩を心掛けましょう。
・昆布やかつお節などで濃いめのダシをとり、味に満足感を出す
・酢やレモン、香辛料を上手に使う
・リンゴやバナナなど、ナトリウムを排出すさせるカリウムの多い食品も積極的に
・麺類の汁は残す
◆朝は特にゆとりをもって◆
布団から出るのがつらくなるこの時期。朝の慌ただしい動作や時間に追われる焦燥感は、血圧の上昇を増幅させます。
・できれば出かける1間前には起床。駅までダッシュは避ける
・起きたらすぐに上着と暖房をON
・体のリズムを整える朝食はしっかりと
◆室内外の温度差には◆
外の気温が低いほど、暖房の設定温度を高くしがち。室内外の温度差を大きくしない対策をしましょう。
・暖房の温度は20℃前後、室内外の温度差は5℃以内に
・暖房の効いていないトイレなどに移動するときは何か羽織る
・外出時は、室内から防寒着を着用し、首元や指先に冷気を当てない
◆最も危険なお風呂では◆
日本人は熱めのお湯を好む傾向がありますが、高血圧の人が入浴中に脳卒中を起こすケースが少なくありません。
・入浴前に浴室や脱衣所を暖めておく。湯船の蓋を外し、湯気で暖めるのも一手
・冬は40℃前後の少しぬるめの半身浴で
・湯船への出入りは3回程度。1回につき3~5分、急に立ち上がったりしない
インフルエンザの予防は日頃の生活習慣から
毎日の手洗い・うがい・バランスのとれた食事を心がけ、予防につとめましょう。