2015年11月19日更新
●家計の節約に ジェネリック医薬品を上手に使いましょう
テレビCMでもよく名前を聞くようになった「ジェネリック医薬品」。認知の広まりとともにジェネリック医薬品を選ぶ方が増えています。
ジェネリック医薬品への切り替えで、薬剤費は1/2の削減が見込まれることから、国も積極的に普及に努め、当健保でもその使用を推奨しています。
医療費の負担が大きいと感じたら、医師や薬剤師に「ジェネリック医薬品を希望します」と伝えてみましょう。
ジェネリック医薬品が安い理由
新しい薬の開発には、長い年月と膨大な費用がかかります。しかし、20~25年後に特許期間が切れると他の製薬会社も同じ有効成分の薬を製造・販売できるようになります。この薬がジェネリック医薬品で、後発医薬品とも呼ばれます。
ジェネリック医薬品は、開発のコストが新薬(先発医薬品)に比べて圧倒的に低いため、安く提供することが可能なのです。
また、大きさや味、においなどを飲みやすく改善したり、服用量や服用回数を減らしたりするなど、新薬よりも改良されているものもあります。
切り替えは医師または薬剤師に相談
ジェネリック医薬品を使用したいとき、伝えるタイミングは2回あります。
①診察時に医師に伝える。
②薬局の受付で処方せんを渡すときに伝える。
(処方せんの「変更不可」欄にチェックが入っていない場合に限ります)。
保険証に「ジェネリック希望シール」が貼ってある方は、病院や薬局の受付で提示するだけでジェネリック希望の意思表示ができます。
また、診察券・保険証と一緒に提示できる「ジェネリック医薬品お願いカード」もございますので、お手元にない場合や、ご家族で活用されるため複数枚必要な場合などは、当組合(業務課 TEL 052-211-2439)までご連絡ください。
※医薬品の種類によっては、ジェネリック医薬品が発売されていない場合、医療機関や薬局が取り扱っていない場合、在庫がなく取り寄せになる場合もあります。
また、医師の治療方針によって変更できない場合もあります。
「かかりつけ医」や「かかりつけ薬剤師」と、上手に相談を!
ジェネリック医薬品へは、よく説明を受けて納得したうえで切り替えることが大切です。薬や症状について相談できるかかりつけ医やかかりつけ薬剤師・薬局をもつことは、自分の健康を守る上でも、医療費を節約するという意味でも重要です。
ジェネリック医薬品は、厚生労働省によって新薬と同等の安全性が認められた医薬品です。ただし服用する上では、どんな薬でも副作用が起こることがあります。決められた用法・用量を守り、使用中に気になる症状が現れた場合には医師・薬剤師に相談しましょう。
不安な方は、まずは「お試し調剤」で
ジェネリック医薬品を利用したことがなく、今までと違う薬を使うのはなんとなく不安に感じる方もいらっしゃると思います。そんな方は、「お試し調剤(分割調剤)」という制度をご利用ください。
この制度を使えば、1枚の処方せんで何回かに分けて薬を受け取ることができます。たとえば1~2週間だけジェネリック医薬品を試してみて、もし合わなければ、元の医薬品に戻すことができます。処方せんを持参のうえ、薬局で薬剤師に相談してください。
新薬とジェネリック医薬品の差額がわかります!
「かんたん差額計算」サイトで、現在処方されている薬の製品名を入力すると、ジェネリック医薬品に切り替えた場合にどれくらい薬代を安くできるか調べることができます。
インフルエンザの予防は日頃の生活習慣から
毎日の手洗い・うがい・バランスのとれた食事を心がけ、予防につとめましょう。