2016年6月1日更新
●熱中症対策 ①運動をするときは水分補給をこまめに
6月は、毎年暑くなってくると起こりやすい熱中症をとりあげます。もうじき梅雨入りですが、意外と注意が必要なのが梅雨の晴れ間や暑くなりはじめる頃。
本格的な夏の到来を前に、上手な水分補給と運動で、熱中症になりにくい体づくりを始めましょう。
運動による熱中症予防効果
汗の元になる
血液量を増やす
血液量を増やす
運動により皮膚表面の血流を増やすことで、体が放熱しやすくなります。実は汗の元になるのは血液なのです。
筋肉を増やし、
血液循環をよくする
血液循環をよくする
筋肉が多いほどポンプの作用で血液循環も良くなり、暑さに強い体に。また、脂肪よりも筋肉の方が水分を多く保持しているので、熱中症対策になります。
汗をかくことで
汗腺を鍛える
汗腺を鍛える
春先までは汗をかく機会が少なく、汗腺機能が衰え、汗がかきにくくなっています。運動することで、汗をしっかりかけるようになります。
熱中症予防のための運動のしかた
体が暑さに適応できるようになるには、ややきつめの運動が効果的です。「きつい」といっても、激しい運動は必要ありません。うっすら汗をかく程度の強さで、自分のレベルに合わせた運動強度を見つけましょう。運動前、のどが渇く前の水分補給も忘れずに!
「水分補給」っていうけれど、何を飲む?
ハードな運動や作業で多量の汗をかくと、汗と一緒に体内の塩分も排出されます。厚生労働省では、100mLあたり40~80mgのナトリウムを含む飲料を推奨しています。
水・お茶
手軽に飲める水道水は水分補給にピッタリ。しかし、塩分を含まない水分をたくさん飲むと、「低ナトリウム血症」になり、筋肉硬直や意識障害などにより死に至ることも。
お茶に梅干しを入れるなど塩分の補給も工夫してみましょう。
スポーツ飲料・経口補水液
水分と塩分が適切に配合されており、スポーツや肉体労働で大量の汗をかく人におススメです。経口補水液はあまり聞きなれない飲料ですが、食塩とブドウ糖をとかしたものです。スポーツ飲料は糖分も多いので、摂りすぎには注意しましょう。
アルコール
アルコールには、一旦吸収した水分も、それ以上の水分をその後の尿で排出する性質があります。
ピックアップ運動+牛乳
運動後、1時間以内に牛乳を飲むようにしましょう。乳たんぱくや乳糖には、筋肉や血液を増やす効果があり、汗腺の開きが良くなるという実験結果が出ています。