2016年6月9日更新
●熱中症対策 ②室内は適度な温度設定に
命にも関わる熱中症。救急搬送される熱中症患者のおよそ半数が65歳以上の高齢者で、その多くは屋外ではなく室内で発症しています。
熱中症は予防できる病気です。今回は室内で涼しく過ごす工夫やポイントを紹介します。しっかり予防で楽しい夏を過ごしましょう!
熱中症に対する間違った認識を改めよう
エアコンは体に悪いから使わない、家の中でじっとしているから大丈夫などと思っていませんか?家の中でじっとしていても、室温や湿度が高いために、熱中症になる場合があります。
● シチュエーション別 熱中症の特徴と予防のポイント ●
◆ お子さまの場合 ◆
地面の照り返しで高温にさらされやすい上、体温調節機能が未熟。
↓ | |
・ | 様子を十分観察する |
・ | 遊びの最中は水分補給や休息を意識的に |
・ | 日頃から栄養バランスのとれた食事や遊びで暑さに負けない体づくり |
◆ 高齢者の場合 ◆
暑さを感じにくく、汗もかきにくい。体温を下げる反応が弱くなっている。
↓ | |
・ | 室温をこまめにチェックし、エアコンと扇風機を活用 |
・ | のどが渇かなくても水分補給 |
・ | 調子が悪いと感じたら、誰かそばにいてもらう |
室内で涼しく過ごす工夫
1.日射を遮る
遮光カーテンやフィルムを活用する。ブラインドやすだれを垂らす。
2.風通しを利用
玄関に網戸、吹き抜け、向かい合う窓と窓を開放。
3.空調設備を利用
我慢せずに冷房を。苦手な人は外出時のみONや、タイマーや除湿機能も使う。
4.衣類の工夫
襟元はゆるめて通気し、ゆったりした衣服にする。
空調設備(エアコン)使用のポイント
1.設定温度
低すぎる(24℃以下)と出入りする際に体の負担に。人がいる場所では28℃を超えないようにする。
2.気流
冷気が床に溜まってしまわないよう、扇風機を組み合わせて対流させる。体温よりも気温が高い酷暑日は、扇風機は熱風を送ってしまい逆効果になるので注意。