2016年6月15日更新
●熱中症対策 ③熱中症になってしまったら(屋内編)
熱中症は誰にでも起こるリスクがありますが、"防ぐ"こともできる病気です。
また、発症しても早期に気づいて適切な対処をすれば、重症化を防ぐことができます。
環境・身体要因、行動が関係する熱中症
熱中症を引き起こす要因には、高い気温と湿度などの環境要因と、体が暑さに慣れていない・持病の有無などの身体要因、激しい運動や水分補給を控えるなどの行動があります。
環境要因 | 身体要因 | 行 動 |
---|---|---|
・気温が高い ・湿度が高い ・無風状態 ・日射しが強い ・閉めきった室内 ・エアコンがない ・急に暑くなる日 ・熱帯夜の翌日 |
・高齢者・乳幼児 ・肥満の人 ・持病(糖尿病、脳卒中、認知症、 精神疾患、精神疾患、心臓病、 腎臓病など) ・服薬(自律神経や循環機能に 影響を与える薬を飲んでいる人) ・脱水症状(下痢など) ・二日酔い、寝不足などの体調不良 ・低栄養状態 |
・激しい運動 ・慣れない運動 ・長時間の屋外作業 ・水分の補給を控える ・冷房の使用を控える |
熱中症の程度とその対処
程 度 | 症 状 | 対 処 |
---|---|---|
Ⅰ度 (軽度) |
めまい、立ちくらみ、汗が出る、 生あくびが出る、筋肉痛、 筋肉の硬直(こむらがえり)、 意識はある |
・涼しいところで休ませて見守る ・エアコンをつける、扇風機・うちわなどで 風をあて、体を冷やす ・水分と塩分の補給 応急処置と見守り |
Ⅱ度 (中程度) | 頭痛、嘔吐、倦怠感、虚脱感、 集中力や判断力の低下 | ・涼しいところで休ませる ・衣服を緩め、保冷剤や冷たいペットボトル などで太い血管の通る首やわきの下、 脚のつけ根を冷やす ・飲めれば少しずつ水分と塩分を補給 医療期間を受診 |
嘔吐時に水分をとらせると、嘔吐物を気管につまらせることもあるので、無理に飲ませることは避けます。休ませて水分補給をしても改善しないときや、Ⅱ度以上の症状があるときは、ためらわず医療機関を受診しましょう。