2016年6月22日更新
●初夏~食中毒対策しっかりしましょう!
気温や湿度が高くなるこれからの時期は、細菌による食中毒が発生しやすい時期でもあります。
食中毒の原因には、細菌によるものとウイルスによるものに大きく分けられます。
今回は、初夏から増加する細菌による食中毒をとりあげます。調理や食品の取扱いには十分に注意して、食中毒を防ぎましょう。
◆ 細菌による食中毒で最も多い「カンピロバクター」 ◆
原因となりやすい食品は、生や加熱不足の肉料理、あるいは調理過程で肉から二次感染した野菜など。潜伏期間は2~5日で、下痢や腹痛、発熱などの症状が現れます。ほとんどの場合、1週間ほどで治りますが、高齢者やお子さん、抵抗力が弱っている人などは重症化しやすいので注意が必要です。
◆ カンピロバクター対策 ◆
・ | 肉類を調理するときは、中心温度75℃以上で1分以上を目安に加熱。 | |
・ | 調理器具・保存容器は、食肉とほかの食品とで使い分ける。 | |
・ | バーベキューなどで、肉と一緒に野菜も焼くときには、野菜も十分に加熱する。 | |
・ | 肉類を触ったあとは、すぐに手を洗いましょう。 | |
・ | 使用した調理器具はていねいに洗浄・殺菌をする。 |
食中毒菌をふやさない普段からの心がけ
1. | 食品を常温放置しない。冷蔵・冷凍が必要な食品は帰宅したらすぐにしまう。 | |
2. | 調理したら出しっぱなしにせず、こまめに冷蔵庫にしまい、作り置きは1日1回加熱すると安心。 | |
3. | 冷凍食品の自然解凍はやめ、冷蔵庫の中か電子レンジで解凍する。 | |
4. | 調理器具の熱湯消毒は、漂白剤と同様の殺菌効果がある。 (水より早く乾き、菌がつきにくい) |
冷蔵庫に入れられない、気になる毎日のお弁当は…
●冷ましてから詰める
細菌は高温多湿で繁殖しやすいので、冷ましてから詰めるか、冷めるまでフタをしないようにしましょう。通気性のよい籠のお弁当箱も風流です。
●殺菌作用のある食材を活用
梅干し、スパイス、わさび、からし、酢などは細菌の増殖を防ぐといわれています。定番の卵焼きには、ほんの少し酢を入れると、時間が経ってもフワフワ感が違いますよ。
●おにぎりはラップやシリコン型で
おにぎりはラップにくるんで握ったり、100円ショップなどで販売されているシリコン製のおにぎり型を使用すると、ご飯を直接さわることなく作ることができます。
●涼しいところに保管
できるだけ涼しいところに保管し、早めに食べましょう。難しい場合は、保冷剤や保冷バッグなども活用しましょう。