2016年6月24日更新
●熱中症対策 ④熱中症になってしまったら(屋外編)
熱中症は年齢や性別を問わず誰にでも起こります。屋外での熱中症では、10代はスポーツ中に発生することが多く、中高年は肉体労働中に多く発生しています。
屋外での活動では、熱中症の発生に最も関係する「気温」に特に注意しましょう。
暑さと活動の目安
温度 | 基準 注意すべきか活動の目安 |
注意事項 | |
---|---|---|---|
35℃ | 危険 (運動は原則中止) |
すべての生活活動でおこる危険性 | 特別の場合以外は運動を中止する。高齢者においては安静状態でも発生の危険性が大きい。外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。 |
34℃ | 厳重警戒 (激しい運動は中止) |
激しい運動や持久走などの体温が上昇しやすい運動は避ける。運動する場合には、頻繁に休息をとり、水分・塩分の補給を行う。体力の低い人、暑さに慣れていない人は運動を中止。 外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。 | |
33℃ | |||
32℃ | |||
31℃ | |||
30℃ | 警戒 積極的に休憩 |
中等度以上の生活活動でおこる危険性 | 熱中症の危険性が増すので、積極的に休息をとり、適宜水分・塩分を補給する。激しい運動や作業をする際は、30分おきくらいに休息をとる。 |
29℃ | |||
28℃ | |||
27℃ | 注意 (積極的に水分補給) |
強い生活活動でおこる危険性 | 一般に危険性は少ないが、激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。兆候に注意するとともに、運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。 |
26℃ | |||
25℃ | |||
24℃ | |||
23℃ | ほぼ安全 (適宜水分補給) |
熱中症の危険性は小さいが、適宜水分・塩分の補給は必要。市民マラソンなどでは、この条件でも発生する。 |
(日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針」、日本体育協会「熱中症予防運動指針」より作成)
万一、熱中症になってしまったら…
日陰などできるだけ涼しい場所へ移動し、太い血管の通っているところを冷やします。 飲めるようなら、水分と塩分を補給させます。
★太い血管が通っているところ ・首、太もものの付け根 ・腋の下 ・膝の裏 |
|
★体に当てるもの ・クッション(足元を少し高くする) <タオル等にくるんで使用> ・氷嚢(頭の下へ)や保冷材 ・冷えたペットボトル ・ポリ袋に入れた氷 |